2014年06月06日

スナイパーについての考察

皆様こんにちは





今回はスナイパーの役割ついて考察してみたいと思います。



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スナイパーについての考察












「スナイパーとは」

17世紀まで「狙撃」という概念はなく、人を狙えるほど正確な武器自体が存在しませんでした。

スナイパーについての考察

1700年代からマスケット銃が登場しましたが、有効射程が約50メートルしか無く精度は無いに等しい物でした。



その後は様々な技術的革新により、距離も200メートル以上になり精度も向上したライフルへと発展

そして第一次世界大戦が始まると精度の良い銃と腕の良い射手による戦術的成果が認識されはじめ、第二次世界大戦では専用の狙撃銃として小銃より分けた分野となり、狙撃手の兵法が確立され専門分野化されていきました。







アメリカ軍兵士ではありませんが、第二次世界大戦時における狙撃の立役者と言ったらこの方ですかね。

フィンランド国防陸軍所属 「シモ・ヘイヘ」(Simo Häyhä)

スナイパーについての考察





第二次世界大戦時スナイパーとして史上最多の確認戦果505名射殺の記録を残しており、フィンランドとソビエト連邦の間で起こった冬戦争では、ソビエト赤軍から「白い死神」と呼ばれ恐れられていました。

スナイパーについての考察

モシン・ナガンはスコープが装着できますが、シモ・ヘイヘは猟師時代からの射撃姿勢への慣れと装備の軽量化、スコープのレンズによる光の反射で位置がばれるのを嫌い、スコープは使用せずアイアンサイトのみで狙撃を行いました。

※アメリカ南北戦争時代から狩猟で生活していた技術のある兵士へ、遠距離狙撃が出来る銃を渡して狙撃をさせていたそうです。


「わずか32人のフィンランド兵(シモ・ヘイヘの部隊)なら大丈夫だろうと4000人のソ連軍を突撃させたら撃退された」など、あまりにぶっ飛んでいる彼の伝説について知りたい方は、検索して調べてみて下さい。








軍に「スナイパー」(狙撃手)と言う分野が確立されてからの役割は、少ない弾で大きな戦果を上げる事ができる敵指揮官など「重要目標」の殺害でした。

スナイパーについての考察

現代においても「重要目標」への狙撃は変わっておらず兵器が増えた今では、機関銃・迫撃砲を撃つ兵士やミサイル誘導する兵士など狙撃対象が多くなり、スナイパーの存在は欠かせないものとなっています。

※スナイパーのターゲットは人だけに在らず高価値目標物(車両・航空機・弾薬・電子装備)を破壊・無力化したりもします。(アンチマテリアルなどで)





(余談)

もともとは「スナイパー」=「狙撃手」と言う意味ではなく、英語で「snipe」とはタシギ(鳥)の名前でした。

タシギは人が近づくと身を伏せる事により姿をくらませる為見つけることがとても難しいらしく、タシギを仕留めることのできる腕の良い猟師の尊称を「sniper」と呼び、現在の狙撃手を指す名前となりました。

スナイパーについての考察

スナイパーについての考察








スナイパーライフルは、「民間の銃にスコープを装備した物」 「命中率の良い銃にスコープを装備した物」 「軍用スナイパーライフルとして生産された物」など、使用する弾やメカニズムの違いなども含め多種多様にあります。

スナイパーについての考察








現代のスナイパーは常にスポッター(観測手)と一緒に行動をします。

スナイパーについての考察

狙撃銃のスコープは倍率が高ければ高いほど視野が狭くなり、視野が狭くなればその分敵を見失いやすくなる為観測手が広範囲を索敵し、敵の位置や状況を狙撃手に伝えて狙撃手が狙撃を行えるようにします。








他にもスポッターは相方の狙撃手が弾を外した際の修正射撃も行います。

スナイパーについての考察

(最近の戦闘ではさらにライフル兵や、機関銃射手まで含めた3名で動くケースも見られます。)








狙撃兵は戦闘地域へ潜伏しての偵察・斥候任務なども与えられる為、かなり自由な行動が許されています。

ギリースーツなど特殊な装備により擬装能力に優れており、単独または少人数で行動する為位置の特定ができず一方的な狙撃ができ、遅滞作戦時(簡単に言うと時間稼ぎ)では少数の人数で敵に脅威を与えることができる為、大部隊の行動を足止めしたりすることも可能としています。

スナイパーについての考察

何故全兵士がスナイパーにならないかと言うと、戦場にて何時どこで敵と出会ってしまうか判らない為です。
(最悪マシンガンの雨の中、ボルトアクションのみで戦う羽目になります)





スナイパーは1発外す毎に発見される危険性が増す為、「One Shot One kill」」(一撃必殺)を心がけます。





アメリカ海兵隊「カルロス・ノーマン・ハスコックII世」はベトナム戦争時、観測手と二人だけで5日間、歩兵中隊(200名)を足止めしつづけたという偉業が残っておりアメリカ海兵隊の狙撃兵の中でも、最も著名な狙撃の名手。「ホワイト・フェザー」の異名を持ちます。

スナイパーについての考察












スナイパーを全く行わない私ですが「サバゲーにおけるスナイパーの立ち回りについて」考査してみたいと思います。



サバゲーでスナイパーを行うにあたり、大きな問題となるのはやはり「有効射程距離」だと思います。

簡単に言うと飛距離=パワーなのですがエアガンのパワー規制が厳しい日本において、6mmBB弾を使用し0.98J以上で初速を上げた場合、上げた初速に応じて刑務所へ行くのも速くなります。
(パワーを上げる=それだけ相手も傷つくので絶対にやめましょう)


HOPの工夫、気密性、メーカーの違いなど細かいことを抜きにして言いますと、エアガンでのマシンガンとスナイパーライフルの飛距離はあまり変わりません。

その為スナイパーはアウトレンジからの一方的な射撃は出来なく、「1発撃つと、100発帰ってくる」を体験する事になります。(セミオート戦は別です)


スナイパーについての考察
(写真は昔のチームメイトですw)


個人的にスナイパーがサバゲーで活躍するには「敵に見つからない事」が大前提で、ライフル兵やガンナー達が敵を引き付けている中、「敵の視覚外よりバリケードから僅かに出ている体を狙う」のが最善かと思います。

市街地フィールドでは遮蔽物をうまく利用し体を隠しながら狙撃を行ったり、敵が向いていない死角へ回り込む立ち回りをします。
森林フィールドではギリースーツや迷彩服をフル活用しましょう。

「同じ距離ならマークスマンでも良いじゃん」って意見は、もう趣味や拘りの話になるのでご自由で良いと思いますよ。
(スナイパーとしての雰囲気を味わうのも醍醐味ですからね)


スナイパーは狙撃の為単独行動になりがちですが、仲間同士で敵を引き付けながら倒す連携を互いに心がけるようにしましょう。




スナイパーにおける最大の敵は「ゾンビ行為」です。
こればかりはお手上げですので、運営者様へ伝えてリアル制裁をしてもらって下さい。








今日はここまで


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(アメリカ陸軍 女性スナイパー)

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「おまけ」

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この記事へのコメント
デザートストーム川越ですか 私も良く行くのですが 埼玉県住みですか?
Posted by 八木 at 2014年09月28日 12:54
八木様

はじめまして

m(_ _)m


使用した写真は過去にデザートストームへ行った時のです
デザートストームに限らず、他のフィールドへも行っております。


ブログ開設時にもご挨拶させていただきましたが
私は埼玉県在住ですよ

(○^ω^○)



ミリブロでは地域事にわかれたミリブロガー様達の記事が閲覧できますので
是非色々とご覧下さいませ~

(^-^)
Posted by ロマンロマン at 2014年09月28日 21:26