2014年06月17日

米軍M240についての考察

皆様こんにちは




今回は「M240」について考察してみたいと思います。



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米軍M240についての考察



「M240」(Medium Machine Gun)

アメリカ軍で使用されており、7.62x51mm NATO弾を使用する中量級の汎用機関銃です。


米軍M240についての考察





「汎用機関銃」とは

バイポッド(二脚)での運用とトライポッド(三脚)据え置き射撃の両方を可能とした軽機関銃の事を言います。


「バイポッド」

米軍M240についての考察







「トライポッド」

米軍M240についての考察

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第一次世界大戦から第二次世界大戦までアメリカ軍で使用され続け、分隊支援火器の始まりとも言える「M1918 BAR」

「ブローニング・アームズ」「コルト」「ウィンチェスター」「IBM」「FN社」など各会社が製造しており、世界中に向け様々なバリエーションが存在します。

「M1981 BAR」

BAR=Browning Automatic Rifle

米軍M240についての考察





その後第二次世界大戦中にベルギーの国営だったFN社がドイツにより占領され、ドイツ軍の兵器を生産する事となります。

その時生産していた一部が汎用性機関銃グロスフスMG42(Maschinengewehr 42)でした

別名「ヒトラーの電動のこぎり」

米軍M240についての考察








第二次世界大戦が終わるとベルギーはドイツより開放されましたが、兵器を生産し続けていたFN社はベルギーの輸出産業を担う会社となっていました。

そしてFN社はドイツ技術者から学んだ「MG42」の構造と、以前生産していてもともと信頼性の高かった「BAR」の構造をそのまま上下逆にしてレシーバーへ組み込み、マガジン式からベルトリンク式給弾へと変更、ハンドルによるバレル交換が出来るように設計、軽量化と生産性まで確立した「FN MAG」を開発しました。



「FN MAG」

米軍M240についての考察

名銃とも言える「BAR」と「MG42」を組み合わせた「FN MAG」は世界中で大ヒットとなり、世界80カ国以上の採用となったそうです。







アメリカ軍は「M60」を汎用性機関銃として正式化して来ましたが「ガンナーについての考査」で少し述べましたように「M60」に問題点がいくつかあった為、1970年代からは歩兵1人が使用する場合は「M249」を使い、据え置きで使用する口径の大きい機関銃を「FN MAG」と分けて使用することになりました。




そして「FN MAG」はアメリカ軍に正式採用された事から「M240」と名称を替え、アメリカ軍による使用変更が成されました。

米軍M240についての考察

米軍M240についての考察






「M240の種類」




「M240」

上記にて述べてきました「M240」ですが歩兵運用の他に、1977年に陸軍が戦車の機銃としても採用しており、1980年代にはM1エイブラムスの機銃として採用されています。

※M1エイブラムスは「M240B」の使用もあります

「右側の人がM240です」

米軍M240についての考察

米軍M240についての考察







「M240E1」

1980年に海兵隊が装甲車の搭載機銃として採用しており、スペードグリップ使用でピストルグリップやストックはありません

米軍M240についての考察








「M240B」

・B =Bravo

1991年から陸軍が地上戦用として配備し始めたモデルで反動吸収バッファとヒートシールドを装備。

M60を始めとする軽機関銃を置き換えるために採用されました。

米軍M240についての考察

たまに「海兵隊モデル」との表記を見ますが間違いで、海兵隊使用として生産されたのは「M240G」です。

ですが現在では陸軍との互換性や供用が出来る為海兵隊も「M240B」を使用しています








「M240G」

1994年より海兵隊が「M60」から切り替える為に採用し始めたモデルで、歩兵が運用する他に車輌へ搭載する為にも採用されました。

「M240B」や「M240G」は基本的に「M240」と全く同じ機構で、重量と反動吸収バッファなど若干の特徴が違うだけです。

米軍M240についての考察

陸軍と違い広い戦場で戦う事も多い海兵隊は、口径が大きく据え置き型で長距離の敵を狙う方が適している事があります。








現用ですとM240Bよりさらに軽量化された「M240L」の使用が陸軍で見られます

米軍M240についての考察

















「サバゲーでの運用」


HBX製 M240 STD

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FN M240 Bravo

米軍M240についての考察

他にも「ECHO-1」社製があるみたいです







他の中華電動ガンにも言える事なのですが、アフターパーツ皆無なのが最大のネックですかね?

壊れたら修理がとても大変そうです・・・











今日はここまで



・次回(海兵隊)「海兵隊「M27」についての考察」へ




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この記事へのコメント
海兵隊はM240Gだったんですね(・o・)
Posted by アパ大尉アパ大尉 at 2014年06月17日 03:02
アパ大尉様



コメントありがとうございます



言葉足らず申し訳ありません


海兵隊使用としてカスタムされたのが「M240G」なだけであって、現在では陸軍と互換性を得る為にM240Bを使用しております

誤解を招き申し訳ありません

訂正させていただきます
Posted by ロマンロマン at 2014年06月17日 10:13
なるほど、こちらこそスイマセン(>_<)
銃器に関してはホントに全く無知なもので、そのまま受け取ってしまいました(-_-;)
Posted by アパ大尉アパ大尉 at 2014年06月17日 10:25
アパ大尉様が謝る必要はないですよ~



間違った知識って勝手にネットで広がるから怖いですよね


そうならない為にもっと精進致します



m(_ _)m
Posted by ロマンロマン at 2014年06月17日 10:29