2014年06月23日
「脱水症状」についての考察
皆様こんにちは
前回の「マダニについて」の延長上で、この季節になりやすい「脱水症状」について書いてみたいと思います。
(前回のマダニについて「誰も見ないだろうな~」と思っていたら、かなり閲覧して下さっているようで、皆様の危険回避への心がけに感動致しました)
前回の「マダニについて」の延長上で、この季節になりやすい「脱水症状」について書いてみたいと思います。
(前回のマダニについて「誰も見ないだろうな~」と思っていたら、かなり閲覧して下さっているようで、皆様の危険回避への心がけに感動致しました)
「脱水症状とは」
水不足の事ではありません
体を構成するのに必要な体液が不足した状態を「脱水症」と言います。
(水分も必要な要素ですけどね)
脱水症をおおまかに説明しますと「水分と電解質」が失われた状態です。
電解質=ナトリウム(塩分)、クロール(塩素)、カリウム、カルシウムで脱水症状は主にナトリウムが不足します。
水分と電解質のどちらが多く失われているかで、3種類に分かれます。
①高張性脱水
運動などで汗をかくペースが速いと汗中の電解質(塩分)濃度は高くなりますので、電解質が多く失われます。
(汗をかいた時に喉が渇くのはこのタイプ)
②等張性脱水
下痢や嘔吐などの体液を一気に体外へ出してまった時に引き起こします。
(電解質と水分が体液と同じ割合で体内から無くなります)
③低張性脱水
大量に汗をかき電解質を多く失っているのに喉の渇きが感じられず、電解質濃度の低い「水」や「お茶」などを大量に飲んだ時におこります。
(水分よりも電解質(塩分)の方を多く失っており、体液がうすくなった状態)
大体運動してて起こる「脱水症状」は①と③ですね、どちらもナトリウムが不足した為におこります。
「脱水症状」の何が危険なのか?
体液に含まれている水分と電解質が脱水症で失われると、体から水分が失われた分だけの血液量が減り血圧が下がります。
血圧が下がると肝臓や消化器などの臓器を巡っている血液量が減り、必要な栄養素を運んだり老廃物を排泄したりする機能が下がります。
そして電解質も同時に失われると、体液の濃い部分や薄い部分を調整する浸透圧が維持できなくなります。
この機能はナトリウムが殆ど補っており、さらに電解質状に含まれるカリウムやカルシウムまで不足する為、神経や筋肉に影響が出て脚がつったり、しびれや脱力を引き起こします。
「脱水症状の対応」の対応
「脱水症状」が起こると痙攣、発熱、喉の渇き、乾燥、めまい、吐き気、頭痛、などの症状が現れます
「意識がある場合」
①日陰など日光が当たらない場所へ移動させてあげて下さい
②スポーツ飲料水、又は「塩分濃度0.1~0.2%」「糖度3~5%程」を混ぜた水をゆっくりと飲ませてあげて下さい。
※スポーツ飲料が手に入らない場合は、水と塩(梅干など塩からい食品でも代用できます)を同時に摂取してください。
③両腋の下と両太ももの付け根を冷却、全身に霧吹きをしたり(服を一部分濡らしてもOK)、送風、など体内から体温を下げるような処置も同時に行ってください。
※両脇や両太ももの付け根あたりには大動脈が通っており、「血液を冷やす」ことにより体内を巡る冷却水のような働きをします。
④意識があっても失神やめまい、疲労感、虚脱感、頭痛、吐き気、などの症状が重なっている場合には救急車を読んで下さい。
「意識がない場合」
かなり危険な状態です。
倒れた方の面倒を診る前に大至急救急車を呼んで下さい
救急車を要請してから対応にあたります。
上記③のように体温を下げる処置を救急隊到着まで即座に行い続けてください。
口からの水分補給は絶対にしないでください、意識が無い為、気道から肺に流れ込んで病状が悪化する危険性があります。
病院にて緊急輸液(点滴)による体液の回復処置が必要な状況です。
このブログ内容をコピペして皆様のブログでご自由に使用してもOKです。チームメイト・友人・知り合いに教えて即座に対応出来る為のきっかけになれれば幸いです。
リンクもご自由にどうぞ
皆様のご協力が「安全で楽しいサバゲーライフ」に繋がる事を祈りつつ
今日はここまで
※次回「熱中症」まで書きましたらミリタリーネタに戻る予定です
脱線して申し訳ありません・・・
水不足の事ではありません
体を構成するのに必要な体液が不足した状態を「脱水症」と言います。
(水分も必要な要素ですけどね)
脱水症をおおまかに説明しますと「水分と電解質」が失われた状態です。
電解質=ナトリウム(塩分)、クロール(塩素)、カリウム、カルシウムで脱水症状は主にナトリウムが不足します。
水分と電解質のどちらが多く失われているかで、3種類に分かれます。
①高張性脱水
運動などで汗をかくペースが速いと汗中の電解質(塩分)濃度は高くなりますので、電解質が多く失われます。
(汗をかいた時に喉が渇くのはこのタイプ)
②等張性脱水
下痢や嘔吐などの体液を一気に体外へ出してまった時に引き起こします。
(電解質と水分が体液と同じ割合で体内から無くなります)
③低張性脱水
大量に汗をかき電解質を多く失っているのに喉の渇きが感じられず、電解質濃度の低い「水」や「お茶」などを大量に飲んだ時におこります。
(水分よりも電解質(塩分)の方を多く失っており、体液がうすくなった状態)
大体運動してて起こる「脱水症状」は①と③ですね、どちらもナトリウムが不足した為におこります。
「脱水症状」の何が危険なのか?
体液に含まれている水分と電解質が脱水症で失われると、体から水分が失われた分だけの血液量が減り血圧が下がります。
血圧が下がると肝臓や消化器などの臓器を巡っている血液量が減り、必要な栄養素を運んだり老廃物を排泄したりする機能が下がります。
そして電解質も同時に失われると、体液の濃い部分や薄い部分を調整する浸透圧が維持できなくなります。
この機能はナトリウムが殆ど補っており、さらに電解質状に含まれるカリウムやカルシウムまで不足する為、神経や筋肉に影響が出て脚がつったり、しびれや脱力を引き起こします。
「脱水症状の対応」の対応
「脱水症状」が起こると痙攣、発熱、喉の渇き、乾燥、めまい、吐き気、頭痛、などの症状が現れます
「意識がある場合」
①日陰など日光が当たらない場所へ移動させてあげて下さい
②スポーツ飲料水、又は「塩分濃度0.1~0.2%」「糖度3~5%程」を混ぜた水をゆっくりと飲ませてあげて下さい。
※スポーツ飲料が手に入らない場合は、水と塩(梅干など塩からい食品でも代用できます)を同時に摂取してください。
③両腋の下と両太ももの付け根を冷却、全身に霧吹きをしたり(服を一部分濡らしてもOK)、送風、など体内から体温を下げるような処置も同時に行ってください。
※両脇や両太ももの付け根あたりには大動脈が通っており、「血液を冷やす」ことにより体内を巡る冷却水のような働きをします。
④意識があっても失神やめまい、疲労感、虚脱感、頭痛、吐き気、などの症状が重なっている場合には救急車を読んで下さい。
「意識がない場合」
かなり危険な状態です。
倒れた方の面倒を診る前に大至急救急車を呼んで下さい
救急車を要請してから対応にあたります。
上記③のように体温を下げる処置を救急隊到着まで即座に行い続けてください。
口からの水分補給は絶対にしないでください、意識が無い為、気道から肺に流れ込んで病状が悪化する危険性があります。
病院にて緊急輸液(点滴)による体液の回復処置が必要な状況です。
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皆様のご協力が「安全で楽しいサバゲーライフ」に繋がる事を祈りつつ
今日はここまで
※次回「熱中症」まで書きましたらミリタリーネタに戻る予定です
脱線して申し訳ありません・・・
Posted by ロマン at 00:01
│■戦場(サバゲー)に潜む危険