2014年07月16日
第75レンジャー連隊FN SCARについての考察
皆様こんにちは
今回は第75レンジャー連隊のアサルトライフル「SCAR」についての考察をしてみたいと思います。
・前回「第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
今回は第75レンジャー連隊のアサルトライフル「SCAR」についての考察をしてみたいと思います。
・前回「第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
「FN SCAR」
・FN = FN Herstal (FNエルスタル)社
※ベルギーの銃器メーカーで国営だった頃の正式社名は「Fabrique Nationale d’Herstal」
・SCAR = Special operations forces Combat Assault Rifle(特殊部隊用戦闘アサルトライフル)
(上)SCAR-L = 5.56x45mm NATO弾 使用
(下)SCAR-H = 7.62x51mm NATO弾 使用
因みにSEALsやMARSOCと言った海軍や海兵隊の運用ですと
・SCAR-L → MK16 MOD0
・SCAR-H → MK17 MOD0
との表記になりますが、物は同じです
もとは「M16」と「M4」の機構が古くなりすぎた事から次世代を担うアサルトライフルを選ぶ為に、2003年SOCOMによるトライアルの為にFN社から開発されたのが「SCAR」になります
United States Special Operations COMmand =USSOCOM (通称SOCOM)
そのトライアルにて「SCAR」と争ったのがロビンソンアーマメント社の「XCR」でしたが、部品調達の遅れによりトライアルから脱落し「SCAR」の不戦勝となりました。
「M16」と「M4」に用いられているガス圧作動方式(リュングマン方式)がどれだけ古いかと言いますと、「AR-15」が設計された1957年から「SCAR」が開発された2003年まで数えますと46年も前の設計になります。
※この記事投稿年だと57年も前ですが「M4」は未だ現役ですね
部品の素材こそ変わる物の基本構造もそのままです。
余談で言いますと「M4」が長く使用された理由はリュングマン方式だけにあらず、ナイツアーマメント社による「RIS」や「RAS」が思っていた以上に「M4」へ汎用性を与えたからでもあります。
・RIS = Rail Interface System
・RAS = Rail Adapter System
「米軍「MK11」と「M110 SASS」についての考察」にてナイツ社について少し考察していますので良かったらどうぞ
「SCAR」は人間工学デザインを取り入れながらも各レバーの配置や操作の仕方が「M16」や「M4」と限りなく近い操作性を実現し、更にはガスピストン方式の採用による高い信頼性と整備性の向上までも確立しました。
「参考動画」
しかも「SCAR-L」と「SCAR-H」のパーツは90%の互換性を持ちます。
「HK416D (DEVGRU CUSTOM) ①」にてガスピストン方式を考察していますので宜しければどうぞ
その後2005年になると「H&K XM8」をアメリカ陸軍が次期制式アサルトライフルとして同銃を発表しましたが、アメリカ海兵隊やSOCOMが猛反発した為白紙となり、SOCOMはSCARを大量に購入してトライアルする事となりました。
「陸軍グレネードランチャーについての考察」にて「XM8」の考察もしていますので宜しければどうぞ
「XM8」
「SCAR」大量購入の噂から「M16」と「M4」の後継がこの「SCAR」で決まる可能性があると思われました。
※イラク戦争やアフガニスタンに投入されている特殊部隊が使用しており、実際にも高い評価を得ていたそうです。
その後2009年に600挺の「SCAR-L」が第75レンジャー連隊に配備
2010年にはSOCOMがMK16(SCAR-L)とMK17(SCAR-H)、MK13(FN40GL)の購入を正式に決定しました。
ですが一部の特殊部隊を除いて、次期アサルトライフルとしての「SCAR」採用はすべてキャンセルとなります
理由は「M4」にも優れている部分が多くあり、尚且つ莫大な費用を掛けて全部隊へ「SCAR」を配備しても「M4」と置き換えるメリットがあまり無かったそうです。
海軍や空軍の配備もあるのですが別の機会に考査したいと思います。
この「M4」と「SCAR」のメリットの違いには機構も含まれており、「ガス圧作動方式」と「ガスピストン方式」のどちらが優れているか?といった意見が未だに決着しておらず議論は現在も続いています。
「M4」は膨大なアクセサリー使用によるカスタムが魅力でもあり、作戦内容や特殊部隊員の好みに細かく合わせられるのが最大の特徴でもある為、上記写真のような装備が見られ始めた2012年以降からは「SCAR」の使用も見られる物の、SOPMODⅡ使用の「M4」が増えてきています。
※「MK18」では無く「M4」です。理由はこちらへ→「第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察」へ
「SCAR参考画像」
「サバゲーでの運用」
無難に東京マルイ製をご紹介
出来れば「TAN」カラーの方がリアルです
「SCAR-L」
5.56mm使用の為「ライフルマン」向きです
「ライフルマンについて」へ
アウターバレルを短く出来ない為、下記の「CQB」をお勧めします
「SCAR-L CQB」
特殊部隊はサプレッサーを使用する場合がある為、極端にバレルが長くならない様に写真のような短いアウターを好みます。
「SCAR-H」
中間距離射撃を目的とした7.62mm使用から「マークスマン」向けです
「マークスマンについて」へ
今日はここまで
・次回「第75レンジャー連隊Mk46についての考察」へ
・前回「第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察」へ
・FN = FN Herstal (FNエルスタル)社
※ベルギーの銃器メーカーで国営だった頃の正式社名は「Fabrique Nationale d’Herstal」
・SCAR = Special operations forces Combat Assault Rifle(特殊部隊用戦闘アサルトライフル)
(上)SCAR-L = 5.56x45mm NATO弾 使用
(下)SCAR-H = 7.62x51mm NATO弾 使用
因みにSEALsやMARSOCと言った海軍や海兵隊の運用ですと
・SCAR-L → MK16 MOD0
・SCAR-H → MK17 MOD0
との表記になりますが、物は同じです
もとは「M16」と「M4」の機構が古くなりすぎた事から次世代を担うアサルトライフルを選ぶ為に、2003年SOCOMによるトライアルの為にFN社から開発されたのが「SCAR」になります
United States Special Operations COMmand =USSOCOM (通称SOCOM)
そのトライアルにて「SCAR」と争ったのがロビンソンアーマメント社の「XCR」でしたが、部品調達の遅れによりトライアルから脱落し「SCAR」の不戦勝となりました。
「M16」と「M4」に用いられているガス圧作動方式(リュングマン方式)がどれだけ古いかと言いますと、「AR-15」が設計された1957年から「SCAR」が開発された2003年まで数えますと46年も前の設計になります。
※この記事投稿年だと57年も前ですが「M4」は未だ現役ですね
部品の素材こそ変わる物の基本構造もそのままです。
余談で言いますと「M4」が長く使用された理由はリュングマン方式だけにあらず、ナイツアーマメント社による「RIS」や「RAS」が思っていた以上に「M4」へ汎用性を与えたからでもあります。
・RIS = Rail Interface System
・RAS = Rail Adapter System
「米軍「MK11」と「M110 SASS」についての考察」にてナイツ社について少し考察していますので良かったらどうぞ
「SCAR」は人間工学デザインを取り入れながらも各レバーの配置や操作の仕方が「M16」や「M4」と限りなく近い操作性を実現し、更にはガスピストン方式の採用による高い信頼性と整備性の向上までも確立しました。
「参考動画」
しかも「SCAR-L」と「SCAR-H」のパーツは90%の互換性を持ちます。
「HK416D (DEVGRU CUSTOM) ①」にてガスピストン方式を考察していますので宜しければどうぞ
その後2005年になると「H&K XM8」をアメリカ陸軍が次期制式アサルトライフルとして同銃を発表しましたが、アメリカ海兵隊やSOCOMが猛反発した為白紙となり、SOCOMはSCARを大量に購入してトライアルする事となりました。
「陸軍グレネードランチャーについての考察」にて「XM8」の考察もしていますので宜しければどうぞ
「XM8」
「SCAR」大量購入の噂から「M16」と「M4」の後継がこの「SCAR」で決まる可能性があると思われました。
※イラク戦争やアフガニスタンに投入されている特殊部隊が使用しており、実際にも高い評価を得ていたそうです。
その後2009年に600挺の「SCAR-L」が第75レンジャー連隊に配備
2010年にはSOCOMがMK16(SCAR-L)とMK17(SCAR-H)、MK13(FN40GL)の購入を正式に決定しました。
ですが一部の特殊部隊を除いて、次期アサルトライフルとしての「SCAR」採用はすべてキャンセルとなります
理由は「M4」にも優れている部分が多くあり、尚且つ莫大な費用を掛けて全部隊へ「SCAR」を配備しても「M4」と置き換えるメリットがあまり無かったそうです。
海軍や空軍の配備もあるのですが別の機会に考査したいと思います。
この「M4」と「SCAR」のメリットの違いには機構も含まれており、「ガス圧作動方式」と「ガスピストン方式」のどちらが優れているか?といった意見が未だに決着しておらず議論は現在も続いています。
「M4」は膨大なアクセサリー使用によるカスタムが魅力でもあり、作戦内容や特殊部隊員の好みに細かく合わせられるのが最大の特徴でもある為、上記写真のような装備が見られ始めた2012年以降からは「SCAR」の使用も見られる物の、SOPMODⅡ使用の「M4」が増えてきています。
※「MK18」では無く「M4」です。理由はこちらへ→「第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察」へ
「SCAR参考画像」
「サバゲーでの運用」
無難に東京マルイ製をご紹介
出来れば「TAN」カラーの方がリアルです
「SCAR-L」
5.56mm使用の為「ライフルマン」向きです
「ライフルマンについて」へ
アウターバレルを短く出来ない為、下記の「CQB」をお勧めします
「SCAR-L CQB」
特殊部隊はサプレッサーを使用する場合がある為、極端にバレルが長くならない様に写真のような短いアウターを好みます。
「SCAR-H」
中間距離射撃を目的とした7.62mm使用から「マークスマン」向けです
「マークスマンについて」へ
今日はここまで
・次回「第75レンジャー連隊Mk46についての考察」へ
・前回「第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察」へ
Posted by ロマン at 00:18
│■第75レンジャー連隊(75th Ranger Regiment)│銃器
この記事へのコメント
自分は、スカーヘビーのタンカラーが好みです♪
アタッチメントはショートスコープとPEQとバイポットグリップとマグプルのバンパーとAACサプレッサーかな。
私は、マークスマン志望です!
(サバゲー未経験です)f(^^;
アタッチメントはショートスコープとPEQとバイポットグリップとマグプルのバンパーとAACサプレッサーかな。
私は、マークスマン志望です!
(サバゲー未経験です)f(^^;
Posted by フジマル3等軍曹 at 2015年06月07日 01:05