2015年04月27日
Navy SEALs 使用武器の考察 ⑨ 「MP5」編 (中編)
皆様こんにちは
今回も引き続きNavy SEALs が使用する武器について考察してみたいと思います。
・前回「Navy SEALs 使用武器の考察 ⑧ 「MP5」編 (前編)」へ
・初回「Navy SEALs 使用武器の考察 ①」へ
・別回「Navy SEALs 使用 スナイパーライフル編 ①」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
今回も引き続きNavy SEALs が使用する武器について考察してみたいと思います。
・前回「Navy SEALs 使用武器の考察 ⑧ 「MP5」編 (前編)」へ
・初回「Navy SEALs 使用武器の考察 ①」へ
・別回「Navy SEALs 使用 スナイパーライフル編 ①」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
「MP5のバージョン」
「HK(MP)54」(MP5)
ドイツ連邦国境警備隊が1966年に制式採用した事から「MP5」の名称を与えられ、後のMP5シリーズの基礎となったモデルです。
この採用後H&K社は「HK(MP)54」を「MP5」と改名し、H&K社のカタログに載せ始めました。
こちらは放熱形状だったハンドガードがシンプルな物に変更された「MP54」
後のMP5となるプロトタイプ
「MP5A1」
伸縮式のリトラクタブルストック仕様モデル
A1よりマガジンに湾曲形状弾倉(バナナマガジン)を新たに採用しました。
ロアレシーバーへは側面にリブ上のモールドが特徴的な「SEFトリガーグループ」を採用
セレクターの表示の「S E F」とは
ドイツ語の「安全 = Sicher」 「単射 = Einzelfeuer」 「全自動射撃 = unbegrenzter Feuerstoß」の頭文字から取っており、このモデルのロアレシーバーを「SEFトリガーグループ」と呼ばれています。
因みに初期生産はセレクターの表示が「0 = 安全位置」 「1 = 単射」 「A = 連射」となっています。
「MP5 A2」
A1の固定ストック(固定銃床型)モデルで、SEFを採用している為こちらもSEFトリガーグループとなります
「MP5 A3」
銃身へ「フリーフローティング・バレル」を採用し命中精度を向上させたA1の改良型モデルです
SEFトリガーグループと同じモデルですが、後期型の生産からは一般向けの仕様に出来るバースト(点射)機能が無くなったタイプのロアフレームに変更されており、このタイプを「ネイビートリガー」と呼びます
リブ上のモールド等が無くなっているのも特徴ですが、現在のモデルではMP5A4以降と同じロアフレーム刻印になっています
MP54~MP5A1までにはハンドガードの他にマズルも改良されています
「MP5N」 NSN 1005-01-360-7146
Nは「NAVY」(海軍)の頭文字で、1986年にアメリカ海軍の特殊部隊である「SEALs」の発注により生産されました。
MP5A3へサプレッサーを取り付けるため3 ラグ・スレッドバレルを採用
付属品:サプレッサ(1005-01-375-7650)
最初は4ポジションセレクター(セーフティ、セミ、3バースト、フルオート)仕様でしたが、射撃時にポジション変更が多いとミスに繋がりやすい為
以前のトリガーグループと同様の3ポジションのセレクタと交換しました。
この「ネイビースタイル」の両手利き用トリガー·グループは、後の「SEF」を全てアンビセレクターへ置き換える基準ともなりました
最近ではMP5のリトラクタブルストックのパッドへ「ゴム」を採用
フランス向けのMP5-F同じストックパッドですね
MP5K PDWと同じ大型のフラッシュハイダーを装着してるのが特徴的ですが、現在の仕様では大型フラッシュハイダーは仕様せずA4と同じ仕様に変更されているそうです。
「MP5K PDW」のハイダー
「1990年代のSEALsとMP5N」
「1995年に撮影されたSEALsとMP5N」
「2000年代よりレイルが追加されたMP5N」
2003年撮影
SEALsの「MP5N」とは関係無いモデルになってくるのでオマケ程度で
「MP5A4」
1974年にMP5Nとは別にA3より改良された固定ストックモデル
MP5Nと違いこちらはバーストモードが追加可能な新型ロアフレームを採用しており、それぞれの射撃モードを示す表示が今までの「SEF」より、弾丸のアイコンに変更されています
こちらがバーストモードを搭載した場合のロアフレームで、バースト機能は2点(2発)か3点(3発)を発注側の要望により選択が可能です。
新型ロアフレームではグリップの形状も変更され、ハンドガードが大型化されています。
余談では過去の「MP5A1」や「A2」をロアフレームだけ交換する事も可能で、A4やA5と同じ仕様に出来ます
「MP5 A5」
A4のリトラクタブルストックモデルです
「トリガーグループ一覧」
・「SEF」 3ポジション = セーフティ・セミオート・フルオート (セレクターが左サイドのみ)
・「SF」 2 ポジション = セーフティ・セミオート (アンビセレクター)
・「Navy」 4ポジション = セーフティ・セミオート・2or3ラウンドバースト・フルオート (アンビセレクター)
・「Navy」 3ポジション = セーフティ・セミオート・フルオート (アンビセレクター) ※SEALsのMP5Nはこちらを採用
※「SF」とはSingleFireの略でSEFトリガーグループと同じモデルですが、セレクターに「F」の位置が無く、このタイプのモデルは「シングルファイアートリガーグループ」もしくは「FBIトリガーグループ」と呼ばれます
フルオートの装備を認められない法的執行機関向けに開発されたモデルで、民間向けとしても少数が販売されましたが、現在では自動火器全般の規制が厳しくなった為、民間向けの輸出や販売は「HK94」のみとされています。
「サバゲーでの運用」
信頼と実績の東京マルイ製品より
「MP5A4」
固定ストック使用ですので、MP5Nをモデルにしたい方へは非推薦
「MP5A5」
カスタムパーツなどでサプレッサーの使用できるマズルやMP5-JのストックなどでMP5Nの様なカスタムが可能ですが、MP5A5はどちらかと言いますとMP5A1~A3まで過去のモデルを再現したい時の基盤に向いていると思います
「MP5 J」
バースト刻印云々抜きにして言いますと「MP5N」に仕様が近い為このまま使用できると思います
拘らなければですが・・・
本来このモデルは2002年より日本の機動隊へと配備されたMP5Fの日本向けモデルですが正式名称は無し
「MP5 R.A.S.」
最初からレイルを使用したい方向けですかね?
ナイツ社のRAS(rail adapter system)とMP5K PDWの折り畳みストックを装備し、ナイツアーマメント社とH&K(アメリカの方) によって共同開発されたMP5です
※H&Kはドイツの会社ですが、アメリカ合衆国 バージニア州 アッシュバーンにも有り
SEALsではPDWの折りたたみストック使用を見かけない為、伸縮ストックへ交換した方が無難ですかね?
現在ではハイサイクルモデルも発売していますので、お好みでどうぞ
信頼のマルイ製品ですので箱出しでも高いポテンシャルですが、マルイの「MP5」シリーズは実銃と違い殆どプラスチックで形成されている為リアル差に欠けます
ですがサバイバルゲーム自体には軽量で有利に働く利点だと思います
ただやはりプラスチックと言う事もあり強度が無く、私は昔サバゲー中に転んでMP5を真っ二つに折った事がありますがw
CYMA製の 「MP5」シリーズ
マルイ製と違い金属フレームを採用している事から、少しリアルではあります
ただ中華エアガンはスプリングによる初速が高い為、販売店それぞれのスプリングカットなどデチューンが成されていると思います
しかも中華エアガンには精度にバラつきもあり、当たり外れも存在してる為「自分で弄れる」 or 「ショップに任せる」人向けです
VFC製 MP5 シリーズ
クオリティが一番高い製品ですかね? それに伴い値段も高いですがw
性能については所持した事無いので分かりませんが、「箱出しで使えなくもないが、マルイ製と比べれば劣る」と聞いた事があります
因みにVFC製はガスブローバックモデルも発売していますので、購入の際はお間違えの無いようにです
写真はVFCのガスブローバック用ですが、探せばA3に出来るコンバージョンキットもある見たいですね
まだまだ続きます
今日はここまで
・次回「Navy SEALs 使用武器の考察 ⑩ 「MP5」編 (後編)」へ
・前回「Navy SEALs 使用武器の考察 ⑧ 「MP5」編 (前編)」へ
「おまけ画像」
「HK(MP)54」(MP5)
ドイツ連邦国境警備隊が1966年に制式採用した事から「MP5」の名称を与えられ、後のMP5シリーズの基礎となったモデルです。
この採用後H&K社は「HK(MP)54」を「MP5」と改名し、H&K社のカタログに載せ始めました。
こちらは放熱形状だったハンドガードがシンプルな物に変更された「MP54」
後のMP5となるプロトタイプ
「MP5A1」
伸縮式のリトラクタブルストック仕様モデル
A1よりマガジンに湾曲形状弾倉(バナナマガジン)を新たに採用しました。
ロアレシーバーへは側面にリブ上のモールドが特徴的な「SEFトリガーグループ」を採用
セレクターの表示の「S E F」とは
ドイツ語の「安全 = Sicher」 「単射 = Einzelfeuer」 「全自動射撃 = unbegrenzter Feuerstoß」の頭文字から取っており、このモデルのロアレシーバーを「SEFトリガーグループ」と呼ばれています。
因みに初期生産はセレクターの表示が「0 = 安全位置」 「1 = 単射」 「A = 連射」となっています。
「MP5 A2」
A1の固定ストック(固定銃床型)モデルで、SEFを採用している為こちらもSEFトリガーグループとなります
「MP5 A3」
銃身へ「フリーフローティング・バレル」を採用し命中精度を向上させたA1の改良型モデルです
SEFトリガーグループと同じモデルですが、後期型の生産からは一般向けの仕様に出来るバースト(点射)機能が無くなったタイプのロアフレームに変更されており、このタイプを「ネイビートリガー」と呼びます
リブ上のモールド等が無くなっているのも特徴ですが、現在のモデルではMP5A4以降と同じロアフレーム刻印になっています
MP54~MP5A1までにはハンドガードの他にマズルも改良されています
「MP5N」 NSN 1005-01-360-7146
Nは「NAVY」(海軍)の頭文字で、1986年にアメリカ海軍の特殊部隊である「SEALs」の発注により生産されました。
MP5A3へサプレッサーを取り付けるため3 ラグ・スレッドバレルを採用
付属品:サプレッサ(1005-01-375-7650)
最初は4ポジションセレクター(セーフティ、セミ、3バースト、フルオート)仕様でしたが、射撃時にポジション変更が多いとミスに繋がりやすい為
以前のトリガーグループと同様の3ポジションのセレクタと交換しました。
この「ネイビースタイル」の両手利き用トリガー·グループは、後の「SEF」を全てアンビセレクターへ置き換える基準ともなりました
最近ではMP5のリトラクタブルストックのパッドへ「ゴム」を採用
フランス向けのMP5-F同じストックパッドですね
MP5K PDWと同じ大型のフラッシュハイダーを装着してるのが特徴的ですが、現在の仕様では大型フラッシュハイダーは仕様せずA4と同じ仕様に変更されているそうです。
「MP5K PDW」のハイダー
「1990年代のSEALsとMP5N」
「1995年に撮影されたSEALsとMP5N」
「2000年代よりレイルが追加されたMP5N」
2003年撮影
SEALsの「MP5N」とは関係無いモデルになってくるのでオマケ程度で
「MP5A4」
1974年にMP5Nとは別にA3より改良された固定ストックモデル
MP5Nと違いこちらはバーストモードが追加可能な新型ロアフレームを採用しており、それぞれの射撃モードを示す表示が今までの「SEF」より、弾丸のアイコンに変更されています
こちらがバーストモードを搭載した場合のロアフレームで、バースト機能は2点(2発)か3点(3発)を発注側の要望により選択が可能です。
新型ロアフレームではグリップの形状も変更され、ハンドガードが大型化されています。
余談では過去の「MP5A1」や「A2」をロアフレームだけ交換する事も可能で、A4やA5と同じ仕様に出来ます
「MP5 A5」
A4のリトラクタブルストックモデルです
「トリガーグループ一覧」
・「SEF」 3ポジション = セーフティ・セミオート・フルオート (セレクターが左サイドのみ)
・「SF」 2 ポジション = セーフティ・セミオート (アンビセレクター)
・「Navy」 4ポジション = セーフティ・セミオート・2or3ラウンドバースト・フルオート (アンビセレクター)
・「Navy」 3ポジション = セーフティ・セミオート・フルオート (アンビセレクター) ※SEALsのMP5Nはこちらを採用
※「SF」とはSingleFireの略でSEFトリガーグループと同じモデルですが、セレクターに「F」の位置が無く、このタイプのモデルは「シングルファイアートリガーグループ」もしくは「FBIトリガーグループ」と呼ばれます
フルオートの装備を認められない法的執行機関向けに開発されたモデルで、民間向けとしても少数が販売されましたが、現在では自動火器全般の規制が厳しくなった為、民間向けの輸出や販売は「HK94」のみとされています。
「サバゲーでの運用」
信頼と実績の東京マルイ製品より
「MP5A4」
固定ストック使用ですので、MP5Nをモデルにしたい方へは非推薦
「MP5A5」
カスタムパーツなどでサプレッサーの使用できるマズルやMP5-JのストックなどでMP5Nの様なカスタムが可能ですが、MP5A5はどちらかと言いますとMP5A1~A3まで過去のモデルを再現したい時の基盤に向いていると思います
「MP5 J」
バースト刻印云々抜きにして言いますと「MP5N」に仕様が近い為このまま使用できると思います
拘らなければですが・・・
本来このモデルは2002年より日本の機動隊へと配備されたMP5Fの日本向けモデルですが正式名称は無し
「MP5 R.A.S.」
最初からレイルを使用したい方向けですかね?
ナイツ社のRAS(rail adapter system)とMP5K PDWの折り畳みストックを装備し、ナイツアーマメント社とH&K(アメリカの方) によって共同開発されたMP5です
※H&Kはドイツの会社ですが、アメリカ合衆国 バージニア州 アッシュバーンにも有り
SEALsではPDWの折りたたみストック使用を見かけない為、伸縮ストックへ交換した方が無難ですかね?
現在ではハイサイクルモデルも発売していますので、お好みでどうぞ
信頼のマルイ製品ですので箱出しでも高いポテンシャルですが、マルイの「MP5」シリーズは実銃と違い殆どプラスチックで形成されている為リアル差に欠けます
ですがサバイバルゲーム自体には軽量で有利に働く利点だと思います
ただやはりプラスチックと言う事もあり強度が無く、私は昔サバゲー中に転んでMP5を真っ二つに折った事がありますがw
CYMA製の 「MP5」シリーズ
マルイ製と違い金属フレームを採用している事から、少しリアルではあります
ただ中華エアガンはスプリングによる初速が高い為、販売店それぞれのスプリングカットなどデチューンが成されていると思います
しかも中華エアガンには精度にバラつきもあり、当たり外れも存在してる為「自分で弄れる」 or 「ショップに任せる」人向けです
VFC製 MP5 シリーズ
クオリティが一番高い製品ですかね? それに伴い値段も高いですがw
性能については所持した事無いので分かりませんが、「箱出しで使えなくもないが、マルイ製と比べれば劣る」と聞いた事があります
因みにVFC製はガスブローバックモデルも発売していますので、購入の際はお間違えの無いようにです
写真はVFCのガスブローバック用ですが、探せばA3に出来るコンバージョンキットもある見たいですね
まだまだ続きます
今日はここまで
・次回「Navy SEALs 使用武器の考察 ⑩ 「MP5」編 (後編)」へ
・前回「Navy SEALs 使用武器の考察 ⑧ 「MP5」編 (前編)」へ
「おまけ画像」
Posted by ロマン at 18:04
│■Navy SEALs (ネイビーシールズ)│銃器
この記事へのコメント
いまだ、置き換え機種が決まらない傑作サブマシンガンですね。
昔はSEALsといえばフライトスーツ着て、こいつ持ってるイメージでした。
最近では伸縮ストックのがたつきを嫌ってか、B&Tの折りたたみストックを使用する例もあります。この前もMP5/HK33/G3用M-LOKハンドガードが出ましたし、まだまだ長生きしそうですね。
MP5のRASはナイツ・アーマメント製でしたかな。
昔はSEALsといえばフライトスーツ着て、こいつ持ってるイメージでした。
最近では伸縮ストックのがたつきを嫌ってか、B&Tの折りたたみストックを使用する例もあります。この前もMP5/HK33/G3用M-LOKハンドガードが出ましたし、まだまだ長生きしそうですね。
MP5のRASはナイツ・アーマメント製でしたかな。
Posted by 海より陸(軍)派 at 2015年04月28日 00:28
海より陸(軍)派 様
コメントありがとう御座います
考察しているとMP5が欲しくなってくるので怖いですw
B&Tの折りたたみストック全然知りませんでした
どんどん新しい物が出て来ているんですね・・・
オッサンなんで追いつけませんw
他、仰る通りRASなんでナイツ社でしたね・・・
付け加えさせて頂きます
m(_ _)m
コメントありがとう御座います
考察しているとMP5が欲しくなってくるので怖いですw
B&Tの折りたたみストック全然知りませんでした
どんどん新しい物が出て来ているんですね・・・
オッサンなんで追いつけませんw
他、仰る通りRASなんでナイツ社でしたね・・・
付け加えさせて頂きます
m(_ _)m
Posted by ロマン at 2015年04月28日 01:08