2014年06月07日
マークスマンについての考察
「マークスマン」(Designated marksman[DM])選抜射手
5.56mm弾を使用するM4やM16は取り回しや弾の貫通力において市街地や森林での戦いに適していますが、砂漠や荒野など開けた場所では有効射程距離に難が現れます。
その為長遠距離の単独目標を狙うスナイパーと近距離戦を行うライフルマンの間となる、マークスマンと言う兵科が考えられました。
スナイパーのような単独兵とは違い米陸軍歩兵小隊内からスナイパーより射程の短い、800メートル以内の目標に対して正確な射撃をするために訓練され選ばれた歩兵のことを選抜射手と言います。
スナイパーのような正確な射撃だけではなく、敵へ素早く攻撃を加えることが求められるライフル兵と狙撃手の中間の存在といえる為、スナイパーのような高精度射撃の出来るボルトアクション銃は使用せず、アサルトライフルのような連射(セミオート)が出来る銃を使用します。
このような中間的存在のライフルを「SPR」Special Purpose Rifleと呼びます。
今回はライフル兵より有効射程距離を簡単に確保する為5.56mmより口径の大きい7.62mmが使用できる「M14」を使用していますが、5.56mmでも特殊な弾と専用銃により有効射程距離を長くする事が可能です。
「グリーンベレー使用武器「Mk12」の考査へ」←宜しければどうぞ
立ち回りもライフル兵に近い為、ギリースーツのような特殊な装備はしません。
全員がマークスマンや7.62mmのライフルを使用しない理由は、上記にも述べた取り回しや貫通力の違いの他、所持段数の違いがあり7.62mmと弾が大きくなってしまうと、その分所持出来る弾の数が減ります。
如何なる戦場においても優先されるのは弾の所持数であり、極端な話7.62mmの100発では5.56mmだと200発持つ事が出来ます。
何故5.56mmの方が貫通力があるのかと言いますと、簡単な話「注射針とプラスドライバーどっちで注射して欲しい?」って感じです
「サバゲーにおけるマークスマンの立ち回りとは」
銃にもよりますがスナイパーと違い、スコープを使用しながらセミオートやフルオートを駆使しての精密射撃が可能です。
(HK417が待ち遠しいうちのチームのマークスマンw)
「スナイパーについて」話した時のように、極端な話エアガンでは飛距離に大きな差がでません。
死角外からの射撃を行う点はスナイパーと同じですが、マークスマンはライフルマン達と行動する為ダットサイトなど視野が確保された敵に撃たれる可能性が高いです。
近距離の場合視野が狭いスコープのサイティングより、視野の広いダットサイトの方が有利な為、ライフルマンより一歩引いた位置より射撃を行い接近戦を行うライフルマンが見逃しがちな、自分と同じ立ち位置にいる敵を狙うようにしましょう。
ガスブローバックのMk14 EBRを使用している方が、中々マークスマンっぽい立ち回りをしていますので参考にどうぞ
今日はここまで
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この記事へのコメント
貫通力も貫通後の弾道も7.62NATO弾の方が優れていると思っていたのですが…5.56弾のが上なんですね。
勉強になりました。
勉強になりました。
Posted by M110 at 2014年11月23日 17:53
M110様
はじめまして、コメントありがとうございます
m(_ _)m
同じ5.56mmでも弾頭の形状や重さ、薬莢長や貫通対象物によって色々変わってしまうのですけどねw
結局はどんな環境にも対応出来る「銃」や「弾丸」は未だ存在せず、多種多様な武器を環境に合わせて使用するしかありませんね
はじめまして、コメントありがとうございます
m(_ _)m
同じ5.56mmでも弾頭の形状や重さ、薬莢長や貫通対象物によって色々変わってしまうのですけどねw
結局はどんな環境にも対応出来る「銃」や「弾丸」は未だ存在せず、多種多様な武器を環境に合わせて使用するしかありませんね
Posted by ロマン at 2014年11月23日 23:26