2014年07月14日
第75レンジャー連隊「M4A1」と「SOPMOD」の考察
皆様こんにちは
第75レンジャー連隊のアサルトライフルについて考察していましたが、「SOPMOD」に繋がった為、今回の内容はSOPMOD考察への基盤にもしたいと思います。
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
第75レンジャー連隊のアサルトライフルについて考察していましたが、「SOPMOD」に繋がった為、今回の内容はSOPMOD考察への基盤にもしたいと思います。
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
「M4A1 カービン」
1995年にUSSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)が特殊部隊用のアサルトライフルとして、3バースト使用の「M4」を改良し「M4A1」(フルオート)として正式化し、M4へナイツ・アーマメント社製の「RIS」ハンドガードを装備した銃になります。
・RIS = Rail Interface System
「米軍アサルトライフルの考査 ①へ」
M4A1生産当時は「レンジャー」の他に「デルタフォース」「グリーンベレー」「Navy SEALs」「アメリカ海兵隊偵察部隊」などの各部隊に配備されています。
(現在は一般歩兵もM4A1に移行してきています)
1995年の同時期に「M4A1」にはアメリカ特殊作戦軍による部隊での運用の為に開発されたSOPMOD(Special Operations Peculiar Modification/特殊作戦用装備)キットを使用し始めます。
RASなどのレイル採用などが、そのSOPMODアクセサリーの一部です
※SOPMOD自体は1989年にモジュラー使用による接近戦を研究した「カービンプロジェクト」が始まりのきっかけです。
簡単に言いますと個人の好みやミッションによって武器をカスタマイズするキットを軍が開発・採用した物です。
1990年代中期頃よりイラク・アフガニスタンで使用され始めた「SOPMOD BlockⅠ」
先に述べたように、代表的なナイツ社のRAS
SOPMODキットの内容も、年代毎に少しずつ増えていきます
2006年~2010年には「SOPMOD BlockⅡ」のキットへの切り替わりにより、各部隊のM4が徐々にバージョンアップされていきます。
レンジャーの場合は「OPC」採用の2010年頃から「SOPMOD BlockⅡ」である「ダニエル·ディフェンスRIS II」の使用が見られ始めました
このレイルが登場したのがSOPMODⅡの最大の特徴でしょうかね?
「OCPの考査へ」
「SOPMOD BlockⅡ」キットの内容も、アクセサリーの開発と共に増えていきます
1995年から始まったSOPMODプログラムですが、アサルトライフルへのコンセプトは「陸軍」と「海軍」で大きく異なって管理されており、別々のラインでアクセサリーの開発と進化が成されています。
「 Block Ⅰ」と「 Block Ⅱ」とは下記のように装備を「新しい物」と「古い物」にブロック分けした物を示しています
「 Block Ⅰ」に入るのが型落ちしたアクセサリー
あまりに種類が多い為割愛w
「 Block Ⅱ」に入るのが次に開発されたアクセサリーです
・ダニエル·ディフェンスM4A1 RIS II
・インサイトテクノロジーLA-5/PEQ
・インサイトテクノロジーM3Xタクティカルイルミネーター
・インサイトテクノロジーM6Xタクティカルレーザー
・インサイトテクノロジーCNVD-Tサーマルサイト
・EOTECH 553ホログラフィック
・Trijicon ACOG TA31 ECOS 4倍スコープ
・Raytheon社 Elcan SpecterDR 1-4Xスコープ
・AN/PVS-17 バージョンアップキット
・AN/PVS-24 ナイトビジョンデバイス
これ以上にもあると思いますがここまで
何故かこの画像では「ダニエル·ディフェンスRIS II」が「Block Ⅰ」にカテゴリーされてしまっていますが「Block Ⅱ」だと思います。
(左の光学機器が「Block Ⅰ」)
おそらくBlock Ⅱ表記の為に改変したのかと思っているのですが?
こっちが本来の画像だと思います
基本は「 Block Ⅰ」→「 Block Ⅱ」と徐々に変更されて行くのですが、新開発されたアクセサリーが必ずしも良い訳では無い為、「 Block Ⅰ」と「 Block Ⅱ」の両方を使用したり、性能が良かった「 Block Ⅰ」のアクセサリーが残されている場合もあります。
「1994年~2008年まで使用されたキットはSOPMOD1」
「2004年~2012年まではSOPMOD2(MDNS & WSC)」
(MDNS)=Miniature Day/Night. Sight
(WSC)=Weapons. Performance & Shot. Counter
2004年~2008年が重なっているのは様々な部隊がそれぞれの時期でアクセサリーを変更している為、明確な年代表記はSOPMOD全体では不可能だからだと思います。
※一つの部隊に絞れば「〇年あたりから〇〇ライトを使用している」などの考査が可能かと・・・
この2004年~2008年のSOPMOD2のトライラアル(選定)期間中を「SOPMOD Block1.5」と呼ぶ人もいます(非公式)
「2012年~SOPMODⅢは現在も進行中」
個人的に「MAGPUL」のアクセサリーが入りそうな気がしてますw
ここで注意点がありまして、レンジャーの最新型「M4」は「Mk18 MOD1」に見えますが
陸軍として運用する限り「Mk18」ではありません
Block II使用の為「M4 Carbine SOPMOD Block II」と表記したりします。
簡単に「M4」との呼び名のままで大丈夫です
「Mk18 MOD1」と「M4」はバレルやハンドガードの長さと種類が違うだけで、構造機関は全く同じなのですが、「Mk18」=海軍特殊部隊や海兵隊特殊部隊使用で「Mk」との名称は海軍や海兵隊使用の名称になります。
「M〇〇」などが陸軍使用の名称です。
例えば上記のように「M4A1 CQB-R」を海軍が使用すると「Mk18 MOD0 CQB-R」との名称になります。
元はSOPMODプロジェクトから来ている物ですが上記で述べたように陸軍と海軍での思想は別物である事と、組織別に武器を運用しなければならない為、固定された名称を付けています。
「陸軍」
「M」=Model 「A」=Advanced(改良)
「海軍」
「Mk」=Mark 「MOD」=Modification(修正or変更)
※例外では海軍が先に採用した武器が陸軍に流れて来た時は「Mk」の名称のまま使用したりします。
ちょっと分かりやすい(?)SOPMODキット運用の違い
海軍ですと「MK18 MOD1」は船上での取り回し重視の為「9.5インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「10.3インチバレル」を主に使用しましたし、レンジャーなどの陸軍は交戦距離を必要とする場合がある為「12.25インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「14.5インチバレル」のロングレンジ使用したりします。
これらはアッパーフレーム毎バレルを換装する事が出来ます
飛距離の理由につきましては「米軍アサルトライフルの考査 ②」へどうぞ
「9.5インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「10.5インチバレル」
「12.25インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「14.5インチバレル」
「9.5インチダニエル・ディフェンス RIS II」へ「10.3インチバレル」
「サバゲーでの運用」
東京マルイの「レシーライフル」を購入すれば早いのですが、ビミョーに形状や色が違います。
同じダニエルディフェンス製のレイルですが「オメガレイル」と言うタイプで、海軍特殊部隊のスナイパー使用になります。
レンジャーはこっちです
「ダニエル・ディフェンス RIS II」
インチの組み合わせは、先ほど紹介した上記文章内を参考にどうぞ
※メーカーなどの違いから必ず同じになるとは限りませんので、自己責任でお願いします。
上記のようにするには「次世代M4 SOPMOD」に
MADBULL製【Daniel Defenseタイプレイルレプリカ】を装備すれば良いと思います。
出来れば「TAN」カラーで
インチはお好みでそうぞ
※9.5インチレイルだと、アウターバレルとインナーバレルも短くする必要があります。
技術を要しますのでショップか自身でカスタム出来る方推薦です。
ノンブランドは個人的にお勧めしません。
過去に購入しましたがレイルの寸法がメチャクチャでした・・・
本当はくびれの無い「ノンフロートバレル」をお勧めしますが、ご予算に合わせてどうそ
長々と語った「SOPMOD」ですが、この考察が正しいとは限りませんので何かありましたらご助言お願い致します。
今日はここまで
・次回「第75レンジャー連隊FN SCARについての考察」へ
1995年にUSSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)が特殊部隊用のアサルトライフルとして、3バースト使用の「M4」を改良し「M4A1」(フルオート)として正式化し、M4へナイツ・アーマメント社製の「RIS」ハンドガードを装備した銃になります。
・RIS = Rail Interface System
「米軍アサルトライフルの考査 ①へ」
M4A1生産当時は「レンジャー」の他に「デルタフォース」「グリーンベレー」「Navy SEALs」「アメリカ海兵隊偵察部隊」などの各部隊に配備されています。
(現在は一般歩兵もM4A1に移行してきています)
1995年の同時期に「M4A1」にはアメリカ特殊作戦軍による部隊での運用の為に開発されたSOPMOD(Special Operations Peculiar Modification/特殊作戦用装備)キットを使用し始めます。
RASなどのレイル採用などが、そのSOPMODアクセサリーの一部です
※SOPMOD自体は1989年にモジュラー使用による接近戦を研究した「カービンプロジェクト」が始まりのきっかけです。
簡単に言いますと個人の好みやミッションによって武器をカスタマイズするキットを軍が開発・採用した物です。
1990年代中期頃よりイラク・アフガニスタンで使用され始めた「SOPMOD BlockⅠ」
先に述べたように、代表的なナイツ社のRAS
SOPMODキットの内容も、年代毎に少しずつ増えていきます
2006年~2010年には「SOPMOD BlockⅡ」のキットへの切り替わりにより、各部隊のM4が徐々にバージョンアップされていきます。
レンジャーの場合は「OPC」採用の2010年頃から「SOPMOD BlockⅡ」である「ダニエル·ディフェンスRIS II」の使用が見られ始めました
このレイルが登場したのがSOPMODⅡの最大の特徴でしょうかね?
「OCPの考査へ」
「SOPMOD BlockⅡ」キットの内容も、アクセサリーの開発と共に増えていきます
1995年から始まったSOPMODプログラムですが、アサルトライフルへのコンセプトは「陸軍」と「海軍」で大きく異なって管理されており、別々のラインでアクセサリーの開発と進化が成されています。
「 Block Ⅰ」と「 Block Ⅱ」とは下記のように装備を「新しい物」と「古い物」にブロック分けした物を示しています
「 Block Ⅰ」に入るのが型落ちしたアクセサリー
あまりに種類が多い為割愛w
「 Block Ⅱ」に入るのが次に開発されたアクセサリーです
・ダニエル·ディフェンスM4A1 RIS II
・インサイトテクノロジーLA-5/PEQ
・インサイトテクノロジーM3Xタクティカルイルミネーター
・インサイトテクノロジーM6Xタクティカルレーザー
・インサイトテクノロジーCNVD-Tサーマルサイト
・EOTECH 553ホログラフィック
・Trijicon ACOG TA31 ECOS 4倍スコープ
・Raytheon社 Elcan SpecterDR 1-4Xスコープ
・AN/PVS-17 バージョンアップキット
・AN/PVS-24 ナイトビジョンデバイス
これ以上にもあると思いますがここまで
何故かこの画像では「ダニエル·ディフェンスRIS II」が「Block Ⅰ」にカテゴリーされてしまっていますが「Block Ⅱ」だと思います。
(左の光学機器が「Block Ⅰ」)
おそらくBlock Ⅱ表記の為に改変したのかと思っているのですが?
こっちが本来の画像だと思います
基本は「 Block Ⅰ」→「 Block Ⅱ」と徐々に変更されて行くのですが、新開発されたアクセサリーが必ずしも良い訳では無い為、「 Block Ⅰ」と「 Block Ⅱ」の両方を使用したり、性能が良かった「 Block Ⅰ」のアクセサリーが残されている場合もあります。
「1994年~2008年まで使用されたキットはSOPMOD1」
「2004年~2012年まではSOPMOD2(MDNS & WSC)」
(MDNS)=Miniature Day/Night. Sight
(WSC)=Weapons. Performance & Shot. Counter
2004年~2008年が重なっているのは様々な部隊がそれぞれの時期でアクセサリーを変更している為、明確な年代表記はSOPMOD全体では不可能だからだと思います。
※一つの部隊に絞れば「〇年あたりから〇〇ライトを使用している」などの考査が可能かと・・・
この2004年~2008年のSOPMOD2のトライラアル(選定)期間中を「SOPMOD Block1.5」と呼ぶ人もいます(非公式)
「2012年~SOPMODⅢは現在も進行中」
個人的に「MAGPUL」のアクセサリーが入りそうな気がしてますw
ここで注意点がありまして、レンジャーの最新型「M4」は「Mk18 MOD1」に見えますが
陸軍として運用する限り「Mk18」ではありません
Block II使用の為「M4 Carbine SOPMOD Block II」と表記したりします。
簡単に「M4」との呼び名のままで大丈夫です
「Mk18 MOD1」と「M4」はバレルやハンドガードの長さと種類が違うだけで、構造機関は全く同じなのですが、「Mk18」=海軍特殊部隊や海兵隊特殊部隊使用で「Mk」との名称は海軍や海兵隊使用の名称になります。
「M〇〇」などが陸軍使用の名称です。
例えば上記のように「M4A1 CQB-R」を海軍が使用すると「Mk18 MOD0 CQB-R」との名称になります。
元はSOPMODプロジェクトから来ている物ですが上記で述べたように陸軍と海軍での思想は別物である事と、組織別に武器を運用しなければならない為、固定された名称を付けています。
「陸軍」
「M」=Model 「A」=Advanced(改良)
「海軍」
「Mk」=Mark 「MOD」=Modification(修正or変更)
※例外では海軍が先に採用した武器が陸軍に流れて来た時は「Mk」の名称のまま使用したりします。
ちょっと分かりやすい(?)SOPMODキット運用の違い
海軍ですと「MK18 MOD1」は船上での取り回し重視の為「9.5インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「10.3インチバレル」を主に使用しましたし、レンジャーなどの陸軍は交戦距離を必要とする場合がある為「12.25インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「14.5インチバレル」のロングレンジ使用したりします。
これらはアッパーフレーム毎バレルを換装する事が出来ます
飛距離の理由につきましては「米軍アサルトライフルの考査 ②」へどうぞ
「9.5インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「10.5インチバレル」
「12.25インチ ダニエル・ディフェンス RIS II」と「14.5インチバレル」
「9.5インチダニエル・ディフェンス RIS II」へ「10.3インチバレル」
「サバゲーでの運用」
東京マルイの「レシーライフル」を購入すれば早いのですが、ビミョーに形状や色が違います。
同じダニエルディフェンス製のレイルですが「オメガレイル」と言うタイプで、海軍特殊部隊のスナイパー使用になります。
レンジャーはこっちです
「ダニエル・ディフェンス RIS II」
インチの組み合わせは、先ほど紹介した上記文章内を参考にどうぞ
※メーカーなどの違いから必ず同じになるとは限りませんので、自己責任でお願いします。
上記のようにするには「次世代M4 SOPMOD」に
MADBULL製【Daniel Defenseタイプレイルレプリカ】を装備すれば良いと思います。
出来れば「TAN」カラーで
インチはお好みでそうぞ
※9.5インチレイルだと、アウターバレルとインナーバレルも短くする必要があります。
技術を要しますのでショップか自身でカスタム出来る方推薦です。
ノンブランドは個人的にお勧めしません。
過去に購入しましたがレイルの寸法がメチャクチャでした・・・
本当はくびれの無い「ノンフロートバレル」をお勧めしますが、ご予算に合わせてどうそ
長々と語った「SOPMOD」ですが、この考察が正しいとは限りませんので何かありましたらご助言お願い致します。
今日はここまで
・次回「第75レンジャー連隊FN SCARについての考察」へ
Posted by ロマン at 00:00
│■第75レンジャー連隊(75th Ranger Regiment)│銃器