サバゲーのロマン

皆様こんにちは




今回はアメリカ海軍の特殊舟艇チーム「SWCC」について考査してみたいと思います。



☆アメリカ合衆国軍（ブログの指針説明へ）☆←読んで下さると嬉しいです。

まずは動画からどうぞ（大画面＆大音量推薦）










共闘する事が多い為「SEALs」 と 「SWCC」のＰＶ　(DEVGRUも混じってますｗ)












アメリカ海軍特殊作戦コマンド所属　海上特殊作戦部隊 「SWCC」

・「SWCC」とは、special warfare combatant-craft crewmen （特殊戦舟艇搭乗員）との略です。

※舟艇 （しゅうてい）


「SWCC」 = 「スウィック」と発音します







「SWCC乗組員記章」






モットーは"On time! On target! Never quit!"（時間通りに！ 目標に向かい！　決して諦めない！）








「入隊資格」

・米国市民である事

・年齢：18〜30歳以内である事。（親の許可を得れば17歳でも可）

・性別：男性のみ
　（SWCCでは男性が地上戦闘任務に分類され、女性はダイバーや爆発物処理（EOD）フィールドを調査する任務が推奨されます。）

・高卒（または高性能予測プロファイル（HP3）の基準を満たしている）

・民事拘束経歴、薬物乱用者が身内に居ないこと、軽罪、または重罪の有罪判決を持たない

・視力：裸眼での視力は各眼内20/200よりも低くない事。両眼共色盲では無い事

・水泳：8番クラス以上のスイマー資格を取得する必要があります。














「部隊編成」　（画像クリックで大きくなります）





※SEAL Team 9 が無い理由はSEALsの時に説明予定です

人員は約700名、SEALsと同じ「U.S.NAVSPECWARCOM」（海軍特殊戦コマンド）に所属する海軍特殊作戦部隊ですが、「SWCC」は「BUD/S」訓練課程が無く「トライデント」（海軍特殊戦徽章）を取得していない為、SEALsとはまた違った隊員達になります。


・BUD/S = Basic Underwater Demolition/SEAL　（SEAL基礎水中破壊工作）










1996年に考案されましたが、2001年まで承認されなかった海上特殊作戦部隊・乗組員記章


「SBT-12」



コロナド（カリフォルニア州）に海軍水陸両用基地有り





「SBT-20」



ノーフォーク（バージニア州）に海軍水陸両用基地有り







「SBT-22」

「SOC-R」を操作・運用する唯一のチームで、2002年10月に設立されました。

主にPBL戦闘艇で構成されており、中央アメリカ、南アメリカ、中東へ定期的にSBDs（配備）しています。

・PBL = Patrol Boat Light

・SBDs = Special Boat Detachments





本拠地はミシシッピ州ハンコック郡のジョン·C·ステニス宇宙センター

ステニス宇宙センターには政府の機関や海軍の機関も多くあり、関係者以外が内部に船で入ることはできません











「おまけで SDVT 部隊章」

・SDVT = SEAL Delivery Vehicle Team


「SDVT-1」











「SDVT-2」













SWCCは1960年ベトナム戦争において1966年より河川や沿岸部を担当範囲とした部隊「Brown Water Navy」（沿岸海軍）が起源と言われています



「ブラウンウォーター・ネイビー」



大洋を担当している通常の艦隊ブルーウォーター・ネイビー（外洋海軍）に対して、水が茶色い河川や沿岸部を担当することからこの名が付いたと言われています。









通常アメリカ国内などでは沿岸・港湾・河川・湖沼の警備は「アメリカ沿岸警備隊」が行なう所を、国外ですが「アメリカ海軍」が沿岸部警備を担当した為、アメリカ海軍内でもブラウンウォーター・ネイビーはイレギュラー的な存在だったそうです。

（ブルーウォーター・ネイビーが特殊作戦の支援や任務に運用しているサイクロン級沿岸哨戒艇などを沿岸部警備に使用する事から、ブラウンウォーター・ネイビーの名前はブルーウォーター・ネイビーに対しての蔑称や自虐的な表現に使われていました）



ですがベトナム戦争ではミシシッピ川やメコン川などベトナムは川が多い事から、南ベトナム解放民族戦線のゲリラ討伐を行うなど一定の戦果が見られました。









イラク戦争ではアメリカ海兵隊が哨戒艦艇を戦闘水域のパトロールに多く投入し、2004年でも海兵隊は川のパトロールや反乱軍の交通路の遮断を行う為に小部隊の河川艇配備を希望しました。



イラクを南北に縦断してペルシア湾に流れる「ティグリス川」やトルコ北東部の山地を源流としてシリアを通過する「ユーフラテス川」では、Navy SEALsを基とした奇襲作戦を主な任務とする為「ブラウン・ウォーター・ネイビー部隊」を編成した計画が多くあり、海兵隊のサポートを受けながら小規模な活動が開始されたのが現在のSWCCの原型となります。

※「ティグリス川」or「チグリス川」の表記はニュアンス的な物なんでどちらでもＯＫです












「現在の主な任務」

SWCCの正式な設立は1987年４月からになります。

現在では「SOC-R」と呼ばれる河川（かせん）用の特殊作戦艇、沿岸（えんがん）用の「Mk5 SOC」、特殊ゴムボートの「RHIB」を用いた特殊部隊の侵入や脱出の支援、河川や沿岸域のパトロールや偵察を行っています。



様々な特殊部隊の支援をしますが、殆どは同じ海軍である「SEALs」の支援になります。



動画は「映画」Navy SEALs Act of Valor　より

本物のSEALsと本物のSWCCが実弾を撃って撮影されていますので超お薦めです！








「SOC-R」（Special Operations Craft – Riverin）







作戦行動では二艇で一組のチームとなります。








「Mk5　SOC」 （Mark V　Special Operations Craft）







SEALsを支援する際には、高速である特殊戦闘舟艇「Mk5」の運用が多いです。







「RHIB」 (rigid hull inflatable boat)







「RHIB」をスリングロードする「CH-47」 チヌーク










SWCCは「世界で最も訓練されたボートチーム」とも言われますが、その訓練とは体力だけにあらず、特殊部隊の支援として医療技術など高度な技量も必要とされます

















今日はここまで






「おまけ？」

「Navy Riverine Squadron」がSWCCと似ていて間違えそうになります・・・