2014年11月13日
Navy SEALs (ネイビーシールズ)②
皆様こんにちは
前回に引き続きNavy SEALs(ネイビーシールズ)について考査してみたいと思います。
・前回「Navy SEALs (ネイビーシールズ)①」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
Operation Red Wingsに参加したSEALs隊員と第160特殊作戦航空連隊の隊員達へ、敬意と哀悼の意を表して
前回に引き続きNavy SEALs(ネイビーシールズ)について考査してみたいと思います。
・前回「Navy SEALs (ネイビーシールズ)①」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
Operation Red Wingsに参加したSEALs隊員と第160特殊作戦航空連隊の隊員達へ、敬意と哀悼の意を表して
「SEALs 創設」
SEALsの起源は第2次世界大戦が始まる前に、湾港の整備や船の修理・沈没船の引き上げをしていたアメリカ海軍の潜水士と言われています。
「NCDU」
1939年に第2次世界大戦が始まると本部隊が敵地に上陸する前に、敵地の偵察や邪魔になる障害の排除と言った任務が生じるようになり、その任務の必要性が高いと認識した海軍は1942年に「NCDU」を創設しました。
・NCDU = Naval Combat Demolitions Units (海軍爆破部隊)
そしてNCDUは上陸作戦時の海路調査・障害物排除などを主な任務とする「UDT」へとチームが引き継がれます。
・UDT = Underwater Demolition Teams (水中解体チーム)
その後UDTが朝鮮戦争(1950年)やベトナム戦争(1960年)にて投入されると、著しい活躍をみせます。
しかし1950年の戦争時からいきなり潜水士が「不正規戦」を行なった為、水泳やダイビング事業をUDTの伝統的な焦点としていた事からUDT運用の論点でしばしば軍内部で衝突があったそうです。
その為UDTの潜水知識から来るエリート資質や高い専門知識を更に戦闘へ活かせるようにする為、パラシュート訓練や対ゲリラ戦闘を含む戦闘スキルを追加した新しいユニットの作成をする事が決定されました。
そして新しいチームが結成されたのが、現在のアメリカ合衆国海軍・特殊部隊 Navy SEALsになります。
最初のSEALsユニット作成時に当時アメリカ大統領へ就任したのが「ジョン·F·ケネディ」大統領です。
1960年になりベトナム戦争が始まると当時のアメリカ合衆国大統領だった「ジョン・F・ケネディ」が議会にて「冷戦下では秘密戦争が主で特殊部隊が必要である」と発言し不正規戦の必要性を認識していました。
その後海軍は新しい「秘密戦争」と言う特殊な戦術を確立するために、1962年1月にSEALチームをベトナムへ投入します。
ですがシールズはもともと潜水して敵地に潜入するなどチーム単独でのステルス任務に慣れていた為、危険な領土内で秘密の襲撃を成功させるなど、ベトナムでの武勇とステルス戦闘の実証評判を獲得していきました。
それ以来SEALsは危険地域だったパナマの「マヌエル·ノリエガ」失脚の為、パナマ侵攻へ参加とコロンビアの麻薬密売組織のボス「パブロ·エスコバル」として知名度の高いターゲットを狙うなど、イラクとアフガニスタンでの戦争では不可欠な役割を果たしたり、世界中の紛争や危険地域での裏ミッションなどでSEALsの姿が確認されるようになりました。
現在のSEALsの主な任務は
・DA=Direct Action(直接行動や襲撃・待ち伏せ)
・SR=Special Reconnaissance(特殊偵察・戦闘前の事前偵察や諜報作戦の支援)
・UW=unconventional warfare(非在来戦やゲリラ戦・破壊工作)
・FID=Foreign Internal Defense(外国国内防衛・友好国軍への訓練)
・WOT=War on Terrorism または War on Terror(対テロ戦闘・テロリスト及びテロ組織への先制攻撃や人質救出)
・CT=Counter-terrorism(テロリズムの損害を最低限にとどめることを目的とする、政府・軍隊・警察などの公的機関による行為・戦術・技術・戦略)
などで、幅広い活動となります。
任務は通常2名~4名で行動、作戦によっては2の倍数で増員
1小隊は14人~16人で士官2人、兵曹長1人、先任下士官1人、下士官・水兵10人~12人の編成
武器や装備は、任務内容や役割に応じて各自自由に選択・適応されます。
「部隊構成」(画像クリックで大きくなります)
現在SEALsの作戦部隊は太平洋艦隊と大西洋艦隊にそれぞれ配備されています。
「海軍特殊戦グループ1」
拠点はカリフォルニア州・コロナド
「SEALチーム1」 (6小隊)極東アジアを除くアジア太平洋全域担当
「SEALチーム3」 (6小隊)中東地域担当
「SEALチーム5」 (6小隊)極東アジア担当
※北朝鮮による核兵器の開発および核拡散に関する問題(北朝鮮関連問題)等で韓国に駐留中
「SEALチーム7」 (6小隊)アメリカ西海岸担当
「SEAL輸送チーム1 」(4小隊)ハワイ パールハーバーに拠点
SDV(SEAL Delivery Vehicle SEAL専用小型潜水艦)専門部隊
「海軍特殊戦グループ2」
拠点はバージニア州・リトルクリーク
「SEALチーム2」 (6小隊)ヨーロッパ、地中海担当
本格的な雪中戦能力を持つ唯一のSEALチームです
「SEALチーム4」 (6小隊)アメリカ本土担当
「SEALチーム8」 (6小隊)アフリカ、地中海担当
「SEALチーム10」 (6小隊)アメリカ東海岸担当
「SEAL輸送チーム2」
SDV(SEALs Delivery Vehicle SEAL専用小型潜水艦)専門部隊
「SEALチーム9」が存在しない理由について
まず1962年にSEALチーム1とチーム2がそれぞれ西海岸と東海岸に創設されました
この創設以降は「奇数チームが西海岸側」、「偶数チームが東海岸側」に本拠を置く事に決まります。
1980年になるとSEALチーム6が東海岸側に創設されますが、SEALチーム1~5が当時存在したわけではありませんでした。
当時チーム6の創設者・初代司令官のリチャード・マルシンコ中佐曰く、「チーム6は対テロ作戦や秘密活動を主としており、SEALの中でもさらに特別な存在であった為、存在をソ連やテロ組織に知られてはいけない為、当時「SEALチーム」というのが複数(6チーム)存在するように見せかけるため敢えてチーム6と命名した」と言われており、後のDEVGRU(チーム6)の隠れ蓑とされていました。
・DEVGRU = Development Group (海軍特殊戦開発グループ)
SEALsから独立した対テロリスト特殊部隊で、建前上「元SEALs」であり厳密にはSEALsではありません
1987年か1998年頃まで「SEAL TEAM6」の名称を使用していた模様
※部隊管理上はアメリカ海軍特殊戦コマンドですが、命令はアメリカ特殊作戦群(USSOCOM)からの指令になります。
その後1990年以降は全ての「UDT」がSEALチームへと改編され、西海岸にチーム3と5、東海岸にチーム4と8がそれぞれ創設されます
ですが同時に「チーム6」はDEVGRUとしてSEALから独立
そして2000年より対テロ戦争が勃発 (2001年「9.11」以降)
当時既存していた各SEALチームから2個小隊ずつを選抜して西海岸と東海岸に新たなチームを1チームずつ創設することが決定
西には「チーム7」を、東には「チーム10」がそれぞれ新設されました。
その為もしここに「チーム9」が創設されていたら、創設順番上こうなります
順序的に仕方が無かったんでしょうね・・・
今日はここまで
疲れたw
・前回「Navy SEALs (ネイビーシールズ)①」へ
SEALsの起源は第2次世界大戦が始まる前に、湾港の整備や船の修理・沈没船の引き上げをしていたアメリカ海軍の潜水士と言われています。
「NCDU」
1939年に第2次世界大戦が始まると本部隊が敵地に上陸する前に、敵地の偵察や邪魔になる障害の排除と言った任務が生じるようになり、その任務の必要性が高いと認識した海軍は1942年に「NCDU」を創設しました。
・NCDU = Naval Combat Demolitions Units (海軍爆破部隊)
そしてNCDUは上陸作戦時の海路調査・障害物排除などを主な任務とする「UDT」へとチームが引き継がれます。
・UDT = Underwater Demolition Teams (水中解体チーム)
その後UDTが朝鮮戦争(1950年)やベトナム戦争(1960年)にて投入されると、著しい活躍をみせます。
しかし1950年の戦争時からいきなり潜水士が「不正規戦」を行なった為、水泳やダイビング事業をUDTの伝統的な焦点としていた事からUDT運用の論点でしばしば軍内部で衝突があったそうです。
その為UDTの潜水知識から来るエリート資質や高い専門知識を更に戦闘へ活かせるようにする為、パラシュート訓練や対ゲリラ戦闘を含む戦闘スキルを追加した新しいユニットの作成をする事が決定されました。
そして新しいチームが結成されたのが、現在のアメリカ合衆国海軍・特殊部隊 Navy SEALsになります。
最初のSEALsユニット作成時に当時アメリカ大統領へ就任したのが「ジョン·F·ケネディ」大統領です。
1960年になりベトナム戦争が始まると当時のアメリカ合衆国大統領だった「ジョン・F・ケネディ」が議会にて「冷戦下では秘密戦争が主で特殊部隊が必要である」と発言し不正規戦の必要性を認識していました。
その後海軍は新しい「秘密戦争」と言う特殊な戦術を確立するために、1962年1月にSEALチームをベトナムへ投入します。
ですがシールズはもともと潜水して敵地に潜入するなどチーム単独でのステルス任務に慣れていた為、危険な領土内で秘密の襲撃を成功させるなど、ベトナムでの武勇とステルス戦闘の実証評判を獲得していきました。
それ以来SEALsは危険地域だったパナマの「マヌエル·ノリエガ」失脚の為、パナマ侵攻へ参加とコロンビアの麻薬密売組織のボス「パブロ·エスコバル」として知名度の高いターゲットを狙うなど、イラクとアフガニスタンでの戦争では不可欠な役割を果たしたり、世界中の紛争や危険地域での裏ミッションなどでSEALsの姿が確認されるようになりました。
現在のSEALsの主な任務は
・DA=Direct Action(直接行動や襲撃・待ち伏せ)
・SR=Special Reconnaissance(特殊偵察・戦闘前の事前偵察や諜報作戦の支援)
・UW=unconventional warfare(非在来戦やゲリラ戦・破壊工作)
・FID=Foreign Internal Defense(外国国内防衛・友好国軍への訓練)
・WOT=War on Terrorism または War on Terror(対テロ戦闘・テロリスト及びテロ組織への先制攻撃や人質救出)
・CT=Counter-terrorism(テロリズムの損害を最低限にとどめることを目的とする、政府・軍隊・警察などの公的機関による行為・戦術・技術・戦略)
などで、幅広い活動となります。
任務は通常2名~4名で行動、作戦によっては2の倍数で増員
1小隊は14人~16人で士官2人、兵曹長1人、先任下士官1人、下士官・水兵10人~12人の編成
武器や装備は、任務内容や役割に応じて各自自由に選択・適応されます。
「部隊構成」(画像クリックで大きくなります)
現在SEALsの作戦部隊は太平洋艦隊と大西洋艦隊にそれぞれ配備されています。
「海軍特殊戦グループ1」
拠点はカリフォルニア州・コロナド
「SEALチーム1」 (6小隊)極東アジアを除くアジア太平洋全域担当
「SEALチーム3」 (6小隊)中東地域担当
「SEALチーム5」 (6小隊)極東アジア担当
※北朝鮮による核兵器の開発および核拡散に関する問題(北朝鮮関連問題)等で韓国に駐留中
「SEALチーム7」 (6小隊)アメリカ西海岸担当
「SEAL輸送チーム1 」(4小隊)ハワイ パールハーバーに拠点
SDV(SEAL Delivery Vehicle SEAL専用小型潜水艦)専門部隊
「海軍特殊戦グループ2」
拠点はバージニア州・リトルクリーク
「SEALチーム2」 (6小隊)ヨーロッパ、地中海担当
本格的な雪中戦能力を持つ唯一のSEALチームです
「SEALチーム4」 (6小隊)アメリカ本土担当
「SEALチーム8」 (6小隊)アフリカ、地中海担当
「SEALチーム10」 (6小隊)アメリカ東海岸担当
「SEAL輸送チーム2」
SDV(SEALs Delivery Vehicle SEAL専用小型潜水艦)専門部隊
「SEALチーム9」が存在しない理由について
まず1962年にSEALチーム1とチーム2がそれぞれ西海岸と東海岸に創設されました
この創設以降は「奇数チームが西海岸側」、「偶数チームが東海岸側」に本拠を置く事に決まります。
1980年になるとSEALチーム6が東海岸側に創設されますが、SEALチーム1~5が当時存在したわけではありませんでした。
当時チーム6の創設者・初代司令官のリチャード・マルシンコ中佐曰く、「チーム6は対テロ作戦や秘密活動を主としており、SEALの中でもさらに特別な存在であった為、存在をソ連やテロ組織に知られてはいけない為、当時「SEALチーム」というのが複数(6チーム)存在するように見せかけるため敢えてチーム6と命名した」と言われており、後のDEVGRU(チーム6)の隠れ蓑とされていました。
・DEVGRU = Development Group (海軍特殊戦開発グループ)
SEALsから独立した対テロリスト特殊部隊で、建前上「元SEALs」であり厳密にはSEALsではありません
1987年か1998年頃まで「SEAL TEAM6」の名称を使用していた模様
※部隊管理上はアメリカ海軍特殊戦コマンドですが、命令はアメリカ特殊作戦群(USSOCOM)からの指令になります。
その後1990年以降は全ての「UDT」がSEALチームへと改編され、西海岸にチーム3と5、東海岸にチーム4と8がそれぞれ創設されます
ですが同時に「チーム6」はDEVGRUとしてSEALから独立
そして2000年より対テロ戦争が勃発 (2001年「9.11」以降)
当時既存していた各SEALチームから2個小隊ずつを選抜して西海岸と東海岸に新たなチームを1チームずつ創設することが決定
西には「チーム7」を、東には「チーム10」がそれぞれ新設されました。
その為もしここに「チーム9」が創設されていたら、創設順番上こうなります
順序的に仕方が無かったんでしょうね・・・
今日はここまで
疲れたw
・前回「Navy SEALs (ネイビーシールズ)①」へ
Posted by ロマン at 18:34
│■Navy SEALs (ネイビーシールズ)│Navy SEALs (ネイビーシールズ)について
この記事へのコメント
これぞ特殊部隊って感じですね。
WLにLBVつけた90年代あたりのSAELが非常に好物です。
ブルース・ウィリス主演のSAELが出てくる映画を見るのはサバゲの前日のお約束ですw
WLにLBVつけた90年代あたりのSAELが非常に好物です。
ブルース・ウィリス主演のSAELが出てくる映画を見るのはサバゲの前日のお約束ですw
Posted by OKyou-MET3 at 2014年11月13日 21:40
OKyou-MET3様
あの映画は当初「ダイ・ハード4」として企画されたのですが、内容が深くなりすぎた為、完全に独立した作品になったんですよねw
あの映画は当初「ダイ・ハード4」として企画されたのですが、内容が深くなりすぎた為、完全に独立した作品になったんですよねw
Posted by ロマン at 2014年11月13日 21:48
はじめまして。
ブルース・ウィリス主演「ティアーズ・オブ・ザ・サン」ですね。
カットしてない特別編はわかりやすくて好きです。
Windows10はあるのにWindows9はないですよね。
9という数字は嫌いなんでしょうか?
ドラマの「24」と漫画の「ヨルムンガンド」にはチーム9が登場してるので参考に
くだらない長文駄文失礼しました
ブルース・ウィリス主演「ティアーズ・オブ・ザ・サン」ですね。
カットしてない特別編はわかりやすくて好きです。
Windows10はあるのにWindows9はないですよね。
9という数字は嫌いなんでしょうか?
ドラマの「24」と漫画の「ヨルムンガンド」にはチーム9が登場してるので参考に
くだらない長文駄文失礼しました
Posted by 大根 at 2014年11月16日 23:12
大根様
はじめまして、コメントありがとう御座います
m(_ _)m
「24」にチーム9が出ているのは知りませんでした
(! ̄д ̄)
最初おまけ程度で「ヨルムンガンド」のチーム9を記載しようとしましたが
架空のチームだったので何となく止めましたw
はじめまして、コメントありがとう御座います
m(_ _)m
「24」にチーム9が出ているのは知りませんでした
(! ̄д ̄)
最初おまけ程度で「ヨルムンガンド」のチーム9を記載しようとしましたが
架空のチームだったので何となく止めましたw
Posted by ロマン at 2014年11月17日 20:03
ナイトナイン、架空の特殊部隊なのにパッチが人気なのが不思議
「24」にはシールズが登場しますがチーム9ではなかったような・・・
「Hawai Five-0」では登場するシールズがチーム9とはっきり物語の中で言明してました
「24」にはシールズが登場しますがチーム9ではなかったような・・・
「Hawai Five-0」では登場するシールズがチーム9とはっきり物語の中で言明してました
Posted by 大根 at 2014年11月18日 22:40
大根様
DEVGRUとかもパッチや装備がカッコ良いですよね
ナイトナインもその設定や装備のカッコ良さから人気なんだと個人的に思います
(^_^)
と言いますか「ヨルムンガンド」自体が人気ですよねw
DEVGRUとかもパッチや装備がカッコ良いですよね
ナイトナインもその設定や装備のカッコ良さから人気なんだと個人的に思います
(^_^)
と言いますか「ヨルムンガンド」自体が人気ですよねw
Posted by ロマン at 2014年11月19日 00:00