2014年11月26日
Navy SEALs 使用BDUの考察 ③
皆様こんにちは
前々回より引き続きNavy SEALsが使用するBDUについて考察してみたいと思います。
・前々回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ①」へ
・前回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ②」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
画像は映画「Act of Valor」より
前々回より引き続きNavy SEALsが使用するBDUについて考察してみたいと思います。
・前々回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ①」へ
・前回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ②」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
画像は映画「Act of Valor」より
海兵隊の迷彩服として有名な「Marpat Desert」
AOR1とも似ている事から間違えないようにとの注意を見ますが、実はSEALsの使用例が一応あります
写真は前回ご紹介させていただいた「マイケル・A・モンスーア」氏より
不謹慎ですが2006年にAORがSEALsへ支給され始められる以前に撮られたMARPAT着用例で、アフガニスタンの山岳付近で活動している部隊が主に使用し、負傷したSEALs隊員が海兵隊から譲り受けた所、隊員達からの受けが良かったそうです。
でも使用を推奨できるのは2002年後期~2006年前期位までですかね?
・「海兵隊MARPATについての考察」へ←MARPATについてはこちらへどうぞ
フィリピンの旧クラーク空軍基地における「MFF」にて、アメリカ海軍が船員の制服を変更することを決め採用されたのが「NWU Type I ブルーデジタルユニフォーム」で、海兵隊のMARPATを基礎として開発されたユニフォームです。
・MFF = Military Free Fall
・NSW = Navy Working Uniform
この新しい制服を着用する事となった海軍は、同時にアメリカ海軍の特殊部隊であるSEALsが担当する地域別「AOR」の領域に適応した戦闘服へのアップグレード・独自のバージョンを考え出す機会を得る事となりました。
・AOR = Area Of Responsibility (軍事担当地域)
海軍特殊戦開発グループ(DEVGRU)は、この新しいユニフォームを開発する為に統合プロセス・チーム(IPT)を結成し「AOR1」の開発を開始しました。
※IPTは作戦の運用に要求される戦時エリアについての知識を持ち、戦闘経験が豊富なNSWオペレーターにて構成
・IPT = Integrated Process Team
そして特殊部隊ユニット用に完成したのが「AOR1」NSW Type Ⅱになります。
・AOR1 = 軍事担当地域1 「乾燥地帯、砂漠など」
・NSWⅡ = Navy Working UniformⅡ
※「AOR1」or「Digi2」の呼称が一般的なタグに記載されています
見本写真はコンバットシャツの部類になります
一応補足でAOR1=NWU2ではありません。
NWUはNavy Working Uniformの略でカラーの意味ではありません
ちなみにNWU1は海軍のブルーデジタルカモです
「チーム4」
2006年後期頃からデルタやDEVGRUにてテストされ、2007年にはSEALsに納入され現在でも使用されていますが Cryeでは「BLOCK1」 「BLOCK2」とAOR1に若干の色違いや、お腹の部分の生地(トルソー)の違いも有り、SEALsは主に「BLOCK2」から使用しています
Cryeを始めとするLBT(ロンドンブリッジトレーディング)、ブラックホーク、イーグル、アークテリクスなど海軍特殊戦コマンドと契約を結び「AOR」の装備を開発しているとの事。
※DEVGRUのIPT(integrated process team)テスト時はCRYEのMARPAT生地使用プロトタイプAOR(area of responsibility)1/2をテストしています
「チーム3 ダークエンジェル」
「チーム4」
「チーム5」 2013年撮影
「チーム7」 2012年
あの映画の人達ですw
2010年にNAVY SEAL ミュージアム (ネイビー シール 博物館)でのイベントに参加した「チーム8」
そして2008年に開発されたのが「AOR2」NSW Type Ⅲになります
・NSWⅢ = Navy Working UniformⅢ
・AOR2 = 軍事担当地域2 「ジャングル、熱帯/森林や温帯地域など」
※一般の海軍に採用されたのは2012年になってからです
見本写真はコンバットシャツの部類になります
NWU type II カラーはAOR1
NWU type III カラーはAOR2
「チーム8」 2008年撮影
訓練中の「チーム1」 2013年撮影
「チーム3」
2006年以降にSEALs全体へ「AOR」が配備された訳でも無く2007年でも「UCP」や「3C」などの迷彩服を使用しています
「UCP」と「3C」を併用する「チーム10」
2010年からアフガニスタンへ展開するチームに配られた「OCP」
・OCP = Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern
「チーム7」 2012年
アフガニスタンでの迷彩効果が高く評価され、兵士達からも人気が高く現在では定番の迷彩になっていますね
・「米軍OCPについての考察」へ←宜しければどうぞ
「AOR1」+「AOR2」+「OCP」なんて組み合わせも・・・
バラバラの迷彩を使用する理由は迷彩効果もあるのでしょうが、特殊部隊だから自由ってのもある見たいです
2010年陸軍のコンバットシャツやパンツと共同開発された海兵隊の「FROG」
「USMC MARPAT FROG」
・FROG = Flame Resistant Organizational Gear
実はSEALsでもチラホラ使用しているみたいですが、認知度的にあまりオススメしません
無難にAOR1で良いと思います
今日はここまで
・前々回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ①」へ
・前回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ②」へ
AOR1とも似ている事から間違えないようにとの注意を見ますが、実はSEALsの使用例が一応あります
写真は前回ご紹介させていただいた「マイケル・A・モンスーア」氏より
不謹慎ですが2006年にAORがSEALsへ支給され始められる以前に撮られたMARPAT着用例で、アフガニスタンの山岳付近で活動している部隊が主に使用し、負傷したSEALs隊員が海兵隊から譲り受けた所、隊員達からの受けが良かったそうです。
でも使用を推奨できるのは2002年後期~2006年前期位までですかね?
・「海兵隊MARPATについての考察」へ←MARPATについてはこちらへどうぞ
フィリピンの旧クラーク空軍基地における「MFF」にて、アメリカ海軍が船員の制服を変更することを決め採用されたのが「NWU Type I ブルーデジタルユニフォーム」で、海兵隊のMARPATを基礎として開発されたユニフォームです。
・MFF = Military Free Fall
・NSW = Navy Working Uniform
この新しい制服を着用する事となった海軍は、同時にアメリカ海軍の特殊部隊であるSEALsが担当する地域別「AOR」の領域に適応した戦闘服へのアップグレード・独自のバージョンを考え出す機会を得る事となりました。
・AOR = Area Of Responsibility (軍事担当地域)
海軍特殊戦開発グループ(DEVGRU)は、この新しいユニフォームを開発する為に統合プロセス・チーム(IPT)を結成し「AOR1」の開発を開始しました。
※IPTは作戦の運用に要求される戦時エリアについての知識を持ち、戦闘経験が豊富なNSWオペレーターにて構成
・IPT = Integrated Process Team
そして特殊部隊ユニット用に完成したのが「AOR1」NSW Type Ⅱになります。
・AOR1 = 軍事担当地域1 「乾燥地帯、砂漠など」
・NSWⅡ = Navy Working UniformⅡ
※「AOR1」or「Digi2」の呼称が一般的なタグに記載されています
見本写真はコンバットシャツの部類になります
一応補足でAOR1=NWU2ではありません。
NWUはNavy Working Uniformの略でカラーの意味ではありません
ちなみにNWU1は海軍のブルーデジタルカモです
「チーム4」
2006年後期頃からデルタやDEVGRUにてテストされ、2007年にはSEALsに納入され現在でも使用されていますが Cryeでは「BLOCK1」 「BLOCK2」とAOR1に若干の色違いや、お腹の部分の生地(トルソー)の違いも有り、SEALsは主に「BLOCK2」から使用しています
Cryeを始めとするLBT(ロンドンブリッジトレーディング)、ブラックホーク、イーグル、アークテリクスなど海軍特殊戦コマンドと契約を結び「AOR」の装備を開発しているとの事。
※DEVGRUのIPT(integrated process team)テスト時はCRYEのMARPAT生地使用プロトタイプAOR(area of responsibility)1/2をテストしています
「チーム3 ダークエンジェル」
「チーム4」
「チーム5」 2013年撮影
「チーム7」 2012年
あの映画の人達ですw
2010年にNAVY SEAL ミュージアム (ネイビー シール 博物館)でのイベントに参加した「チーム8」
そして2008年に開発されたのが「AOR2」NSW Type Ⅲになります
・NSWⅢ = Navy Working UniformⅢ
・AOR2 = 軍事担当地域2 「ジャングル、熱帯/森林や温帯地域など」
※一般の海軍に採用されたのは2012年になってからです
見本写真はコンバットシャツの部類になります
NWU type II カラーはAOR1
NWU type III カラーはAOR2
「チーム8」 2008年撮影
訓練中の「チーム1」 2013年撮影
「チーム3」
2006年以降にSEALs全体へ「AOR」が配備された訳でも無く2007年でも「UCP」や「3C」などの迷彩服を使用しています
「UCP」と「3C」を併用する「チーム10」
2010年からアフガニスタンへ展開するチームに配られた「OCP」
・OCP = Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern
「チーム7」 2012年
アフガニスタンでの迷彩効果が高く評価され、兵士達からも人気が高く現在では定番の迷彩になっていますね
・「米軍OCPについての考察」へ←宜しければどうぞ
「AOR1」+「AOR2」+「OCP」なんて組み合わせも・・・
バラバラの迷彩を使用する理由は迷彩効果もあるのでしょうが、特殊部隊だから自由ってのもある見たいです
2010年陸軍のコンバットシャツやパンツと共同開発された海兵隊の「FROG」
「USMC MARPAT FROG」
・FROG = Flame Resistant Organizational Gear
実はSEALsでもチラホラ使用しているみたいですが、認知度的にあまりオススメしません
無難にAOR1で良いと思います
今日はここまで
・前々回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ①」へ
・前回「Navy SEALs 使用BDUの考察 ②」へ
Posted by ロマン at 00:01
│■Navy SEALs (ネイビーシールズ)│装備