2014年06月10日

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

皆様こんにちは




今回はM14(Mk14) EBRについて考察してみたいと思います。



・前回「M14についての考査」へ



☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。



米軍M14(Mk14)EBRについての考察



「M14(Mk14) EBR」

・EBR = Enhanced Battle Rifle

「M14」は陸軍使用で「Mk14」は海軍使用です。

M14の派生型で元々は「Navy SEALs」「デルタフォース」などの米特殊作戦軍(USSOCOM)に製作されたものになります。


「Mk14 EBR」

米軍M14(Mk14)EBRについての考察





「M14 EBR」

米軍M14(Mk14)EBRについての考察




(余談)

「M」はModelの略で軍正式の意味があります。「Mk」とは英国型式Markの略で海軍使用を意味し、「Mod」とはModificationの略、「変更」と「修正」や「改」といった意味です。


「陸軍」

「M」=Model  「A」=Advanced(改良)



「海軍」

「Mk」=Mark 「MOD」=Modification(修正or変更)

※例外では海軍が先に採用した武器が陸軍に流れて来た時は「Mk」の名称のまま使用したりします。








第二次世界大戦まで主流だった「曲銃式」ストックを使用しているM14

曲銃式ストックを肩に当てて構えると自然にバレルのアイアンサイトが目の高さに来る形状なのですが、スコープやダットサイトをマウントにて装備するとマウントの高さと独特のストック形状により、極端に頬付け位置が高くなってしまいます。(マウントの種類にもよりますけどね)

米軍M14(Mk14)EBRについての考察









頬付けしないと反動で跳ね上がったストックにより顔を打ってしまいますが、頬付けするとスコープなどが覗けなくなります。
(エアガンには反動ありませんから気付かない理由ですね)

その為スポンジなどをテープで巻いてチークパッドを自作したり、DMRでは標準装備されています。

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

前回M14の考査でも語りましたが木製ストックは湿気による腐食や気温の変化にも弱く、M14自体の欠点である反動の大きさも改善されていない状態が続いてました。

(樹脂製ストックもありますが、ストック形状自体の改善が必要です)








そこで当時M14を使用していたNavy SEALsはM14の改修を2000年頃より要望

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

2001年になると米特殊作戦軍からの要請によりマイク・ロック・ライフル・バレルズ社は、伸縮式ストック、レール標準装備のアルミニウム製シャーシなど米特殊作戦軍のキット(SOPMOD)を使用したモデルの開発をしましたが、M14EBR試作品の性能は良かったのですが、極度の騒音が問題として指摘されたそうです。




2003年にはスミス・エンタープライズ社がM14 EBRを独自に開発した「Mk14 Mod0 type SEI」を発表しマイク・ロック・ライフル・バレルズ社より試作されたライフルよりも評価を得ることとなります。

その結果としてスミス・エンタープライズ社製の試作Mk14を基に、スプリングフィールド・アーモリー社の協力を得てNSWC Crane部門によりMk14 Mod0が製造されることとなりました。

・NEWC Crane = NAVSEA WARFARE CENTERS CRANE

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

(写真はMk14 Mod0 type SEI)

その後もM14を新規に製造しているのはスプリングフィールド・アーモリー社のみだそうで、各社が競うように製造するM16/M4との最大の違いとの事

2004年にNavy SEALsが最初にEBRを配備、その次が空軍と米沿岸警備隊です。「Mk14 Mod0」「Mk14 Mod1」








2008年に米陸軍は「M14 EBR-RI」を配備。(22インチバレル装備)

米軍M14(Mk14)EBRについての考察






海兵隊もEBRを検討したそうですがM14 DMRを更新し、海兵隊独自仕様のM39 EMR(Enhanced Marksman Rifle)を開発

米軍M14(Mk14)EBRについての考察








こうして生まれ変わったM14は航空機用の軽量合金使用シャーシ・ストック・システム、可変バットストック、ピストル形グリップ、4面のピカティニー・レールなどを照準装備する事となり人間工学に基づいた形状となりました。

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

ですが実戦投入につれ、EBRの重量に対する苦情の声も挙がっており、特殊部隊にてM14EBRやM39EMRが運用されたもののすぐに使用されなくなりました。

(5.1kgでM4の約2倍です)





「余談」

EBRフレームの違い



チークピース付き伸縮式ストックの基本装備使用

「ALCS」

・ALCS = Aluminum Chassis Stock

米軍M14(Mk14)EBRについての考察







AR-15系統の伸縮式ストックを装備

「ALCS/CV」

・CV = Conversion

米軍M14(Mk14)EBRについての考察






固定式ストック使用

「ALCS/CVFS」

・CVFS = conversion fixed stock

米軍M14(Mk14)EBRについての考察




















「エアガン選びについて」

海外製の為チューン前提の上級者向けです



「CYMA EBR Mod.1」

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

安い価格でEBRが買えるとして、以前にチームメンバーが購入

このロットが外れだったのか異音が凄く、メカボ開いたら軸の曲がったギアが入ってました。

そしてトドメが銃本体の重さに耐え切れずに、グリップが折れてご臨終
(後でタップを使いネジ入れて無理やり直しました)






「G&G M14EBR」

米軍M14(Mk14)EBRについての考察

購入したことは無いのですが、マルイM14との互換性を考えていた所G&Gはオリジナルメカボだった為、購入を断念した記憶があります。







今日はここまで



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