2014年06月11日
米軍「MK11」と「M110 SASS」についての考察
皆様こんにちは
今回は「MK11」「M110 SASS」について考察したいと思います。
・前回「米軍M14(Mk14)EBRについての考察」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
今回は「MK11」「M110 SASS」について考察したいと思います。
・前回「米軍M14(Mk14)EBRについての考察」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。
「MK11」と「M110 SASS」
「SR-25」を各軍でカスタムされたライフルで、海軍と海兵隊が「MK11」陸軍が「M110 SASS」になります。
SASS=セミオートスナイパーシステム
詳しくは下記にて説明
以前M14の記事にて「AR-15をM16として採用した」と話したと思いますが、今回ご紹介する銃のカスタム元SR-25はそのAR-15よりさらに古いAR-10と言う銃を現代用に改修した物になります。
「AR-10」
(実は1950年代に米軍正式ライフルの座をかけてM14と争った銃です)
「AR-10」と「AR-15」は共にユージン・ストーナー氏が設計した物です。
互いに設計した銃を持っていますが、左がAK47の設計者「(故)ミハエル・カラシニコフ」氏で右がM16の生みの親「(故)ユージン・ストーナー」氏です。
そしてユージン・ストーナー氏の弟子である「C.リード・ナイツJr」氏と一緒に起業した会社がナイツ・アーマメント社になります。
※ナイトかナイツかは日本語読みによる齟齬なのでどっちでもOKです
「C.リード・ナイツJr」氏
「ナイツ・アーマメント社」
ナイツ・アーマメント社はAR-15を現代使用にしたモデルをいくつも生産しており、これらのAR-15はストーナー氏への敬意として「SR」(ストーナー・ライフル)というモデル名が与えられています。
5.56mm使用の「SR-15」と「SR-16」
写真は「SR-15 E3」
AR-10の後継機にあたる7.62mm使用の「SR-25」
写真は「SR-25 ER」
SR-15はM16やM4と同じリュングマン式(ダイレクト インピンジメント・ガスシステム)と呼ばれる作動方式を使っています。
リュングマン式は発砲した弾丸の発射ガスを直接機関部に吹き作動させており、 そのため部品数を少なくでき、銃本体の軽量化とボルトグループによる重心の変動が少なく、反動が軽いため命中精度が高いです。
当時他の自動ライフルはガスピストン方式が多く、ピストンとシリンダー位置がバレル付近にある為振動がさらに強くなり命中率に影響します。
今回の主役SR-25はM14と同じガス圧式(ショートストロークピストン式)ターンロックボルト方式をそのまま受け継いでおり、M16の部品を約60%互換可能ですがレシーバー、撃鉄、バレル、ボルト、ボルトキャリアーなどがオリジナルパーツとなっています。
(AR-10と同じ7.62x51mm NATO弾を使用)
米軍スナイパーはM24 SWS(Sniper Weapon System)を使用していましたが、流石に古くなってきていた為2005年頃から中距離スナイパー任務用に、連射(セミオート)が可能であり高精度な命中率を誇るSR-25を採用し始めます。
(M24はそのまま継続購入しており使用を中止にはしていません。また別の機会に語ります)
写真は「M24 SWS」です
そして採用となったSR-25は各軍に納品され軍独自のカスタムが施されました。
海軍と海兵隊使用「MK11」
Mk11 Mod0は、SEALsの要求事項を満たすように開発されていることから、信頼性や精度の高いセミオートスナイパーライフルの一つであるとして世界中で知られるようになりました。
ナイツアーマメント社曰く「このシステムの最大の売りが銃身のフリーフローティングを実現するレールシステムである」と言っており、これによってレールハンドガードから加える力が銃身に掛からず精度を保つ事ができます。
「M110 SASS」
MK11とは違い固定のアイアンサイトを持たず、レシーバーとガスブロックやRASなどに装備されたレールの上に、着脱式のフォールディングサイトを装備することが前提となっています。
(排莢が後方に流れるのを防ぐカートディフレクターも、着脱式のオプションです)
比較用のMK11(固定アイアンサイトを装備しています)
「M110」はレイル使用です(レイルハンドガード先端に折りたたみ式、フロントサイト装備)
「余談」
アメリカ特殊作戦軍「USSOCOM」ではMk11へM110のアッパーアセンブリに換装したモデルを「Mk11 Mod 1」
M110のコンプリートモデルを「Mk11 Mod 2」としています
「エアガン選び」
外国製の為、チューン前提です
ARES M110 SASS 電動 セミオート スナイパーライフル
ロングメカボックスやロングノズルを必要とせず、M16系と同じメカボックスが使用できるのが強みですかね?
MK11は見つかりませんでした スミマセン・・・・
今日はここまで
・次回「米軍「M24 SWS」と「M40」についての考察」へ
・前回「米軍M14(Mk14)EBRについての考察」へ
「SR-25」を各軍でカスタムされたライフルで、海軍と海兵隊が「MK11」陸軍が「M110 SASS」になります。
SASS=セミオートスナイパーシステム
詳しくは下記にて説明
以前M14の記事にて「AR-15をM16として採用した」と話したと思いますが、今回ご紹介する銃のカスタム元SR-25はそのAR-15よりさらに古いAR-10と言う銃を現代用に改修した物になります。
「AR-10」
(実は1950年代に米軍正式ライフルの座をかけてM14と争った銃です)
「AR-10」と「AR-15」は共にユージン・ストーナー氏が設計した物です。
互いに設計した銃を持っていますが、左がAK47の設計者「(故)ミハエル・カラシニコフ」氏で右がM16の生みの親「(故)ユージン・ストーナー」氏です。
そしてユージン・ストーナー氏の弟子である「C.リード・ナイツJr」氏と一緒に起業した会社がナイツ・アーマメント社になります。
※ナイトかナイツかは日本語読みによる齟齬なのでどっちでもOKです
「C.リード・ナイツJr」氏
「ナイツ・アーマメント社」
ナイツ・アーマメント社はAR-15を現代使用にしたモデルをいくつも生産しており、これらのAR-15はストーナー氏への敬意として「SR」(ストーナー・ライフル)というモデル名が与えられています。
5.56mm使用の「SR-15」と「SR-16」
写真は「SR-15 E3」
AR-10の後継機にあたる7.62mm使用の「SR-25」
写真は「SR-25 ER」
SR-15はM16やM4と同じリュングマン式(ダイレクト インピンジメント・ガスシステム)と呼ばれる作動方式を使っています。
リュングマン式は発砲した弾丸の発射ガスを直接機関部に吹き作動させており、 そのため部品数を少なくでき、銃本体の軽量化とボルトグループによる重心の変動が少なく、反動が軽いため命中精度が高いです。
当時他の自動ライフルはガスピストン方式が多く、ピストンとシリンダー位置がバレル付近にある為振動がさらに強くなり命中率に影響します。
今回の主役SR-25はM14と同じガス圧式(ショートストロークピストン式)ターンロックボルト方式をそのまま受け継いでおり、M16の部品を約60%互換可能ですがレシーバー、撃鉄、バレル、ボルト、ボルトキャリアーなどがオリジナルパーツとなっています。
(AR-10と同じ7.62x51mm NATO弾を使用)
米軍スナイパーはM24 SWS(Sniper Weapon System)を使用していましたが、流石に古くなってきていた為2005年頃から中距離スナイパー任務用に、連射(セミオート)が可能であり高精度な命中率を誇るSR-25を採用し始めます。
(M24はそのまま継続購入しており使用を中止にはしていません。また別の機会に語ります)
写真は「M24 SWS」です
そして採用となったSR-25は各軍に納品され軍独自のカスタムが施されました。
海軍と海兵隊使用「MK11」
Mk11 Mod0は、SEALsの要求事項を満たすように開発されていることから、信頼性や精度の高いセミオートスナイパーライフルの一つであるとして世界中で知られるようになりました。
ナイツアーマメント社曰く「このシステムの最大の売りが銃身のフリーフローティングを実現するレールシステムである」と言っており、これによってレールハンドガードから加える力が銃身に掛からず精度を保つ事ができます。
「M110 SASS」
MK11とは違い固定のアイアンサイトを持たず、レシーバーとガスブロックやRASなどに装備されたレールの上に、着脱式のフォールディングサイトを装備することが前提となっています。
(排莢が後方に流れるのを防ぐカートディフレクターも、着脱式のオプションです)
比較用のMK11(固定アイアンサイトを装備しています)
「M110」はレイル使用です(レイルハンドガード先端に折りたたみ式、フロントサイト装備)
「余談」
アメリカ特殊作戦軍「USSOCOM」ではMk11へM110のアッパーアセンブリに換装したモデルを「Mk11 Mod 1」
M110のコンプリートモデルを「Mk11 Mod 2」としています
「エアガン選び」
外国製の為、チューン前提です
ARES M110 SASS 電動 セミオート スナイパーライフル
ロングメカボックスやロングノズルを必要とせず、M16系と同じメカボックスが使用できるのが強みですかね?
MK11は見つかりませんでした スミマセン・・・・
今日はここまで
・次回「米軍「M24 SWS」と「M40」についての考察」へ
・前回「米軍M14(Mk14)EBRについての考察」へ
この記事へのコメント
ARはリュングマン方式じゃありませんよ。wikiには嘘が書いてあります。
Posted by 名無し at 2014年10月19日 23:00
名無し様
ご助言大変助かります!
ありがとうございます
m(_ _)m
少し調べてみたのですがこの記事で紹介しているナイツの「SR」の作動方式はリュングマンみたいです。
最新モデルだった「E3」はマイクロロッキングラグのコーナーを丸め、エキストラクタースプリングを分けたり、パーツへ改良が加えられていました。
ARでしたら会社の違いで作動方式も違うみたいですので、もう少し考査し直してみたいと思います
ご助言大変助かります!
ありがとうございます
m(_ _)m
少し調べてみたのですがこの記事で紹介しているナイツの「SR」の作動方式はリュングマンみたいです。
最新モデルだった「E3」はマイクロロッキングラグのコーナーを丸め、エキストラクタースプリングを分けたり、パーツへ改良が加えられていました。
ARでしたら会社の違いで作動方式も違うみたいですので、もう少し考査し直してみたいと思います
Posted by ロマン at 2014年10月20日 00:30