2014年06月13日
米軍バレットM82の考察
皆様こんにちは
今回はバレットM82について考察してみたいと思います。
・前回「米軍「M24 SWS」と「M40」についての考察」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。

今回はバレットM82について考察してみたいと思います。
・前回「米軍「M24 SWS」と「M40」についての考察」へ
☆アメリカ合衆国軍(ブログの指針説明へ)☆←読んで下さると嬉しいです。

バレット M82(Barrett M82)
1986年バレット・ファイアーアームズ社製造
7.62mm弾使用ライフルよりさらに遠距離の狙撃を目的として開発されたのが、12.7mm×99BMG(50口径)弾を使用するM82になります。
BMG=Browning Machine GUN (NATO標準重機関銃弾)

有効射程距離は一般的な7.62mmライフルで約800m
12.7mmの「M82」は約2000mにも及びます。
※何故大口径の方が弾の飛距離があるのかと言いますと、極端な例ですが「ピンポン玉とゴルフボールを投げると、どっちが飛ぶか?」って話です。
過去にも50口径のライフルは開発されてきましたが、ボルトアクション式が殆どでした。12.7mm弾の反動はとても大きく、反動に耐えれるブローバック機構を組み込むには銃を大きくするしかありませんでした(重量も重くなります)
そこでバレット・ファイアーアームズ社は従来の弾薬発砲時に発生する燃焼ガスの圧力を利用してピストンを後退させるガス圧作動方式ではなく、燃焼ガスが銃弾を前方に押し出すことで起こる反動(銃が後ろに押し返される反作用の力)を利用する反動利用式(ショートリコイル式)を採用しています。
(構造状の軽量化と反動の軽減に成功)

M82の本体重量は約12kgにも及びますが、従来の50口径ライフルに比べればかなり軽量な部類になります。
発砲後にバレル自体も後退する構造となっており、銃口から噴出すガスの力を左右後方に逃がせる大型マズルブレーキも装備

初期型はマズルブレーキの能力不足で強い反動を伴っていましたが、上記写真のような箱型のマズルブレーキに改良した結果、12ゲージのショットガンと同じ程までに反動が軽減されました。
50口径の威力と迫力から反動が大袈裟に見られがちですが、訓練をすれば女性でも射撃は容易です。

M82は個人で扱う銃器ではまず使用しない対物ライフル(アンチマテリアルライフル)の部類になります。

その主な使用目的は軽装甲車両やヘリコプターの破壊でしたが、現在配備されている装甲車両の強度が上がり対戦車ライフルとしての役割を果たせなくなってきた為、市街地での戦いが多くなった現在では遮蔽物を貫通し向こう側の敵を撃破する目的と、広い戦場における長距離狙撃を目的としたライフルに変わりました。
「M82の種類について」
「M82」(A1との名前が付かない初期ベース型です)

上記に述べました初期型マズルブレーキ使用の「M82A1」

箱型のマズルブレーキが取り付けられた中期型「M82A1」

湾岸戦争時に上部ロングマウントレールを装備した「M82A1」

対空兵器使用「M82A2」
1982年にM82A1を対空兵器として使用するために、ブルパップライフルとして改良をしたものですが、開発失敗の為すぐに生産中止

対空射撃時に大きく仰角が取れるようにトリガーより後ろへ作動機構が入るブルパップ式を採用、前後に装備された2つのグリップを握りながらレシーバー部分を肩に担ぐ形で構えます。

このネタ画像がフラッシュバックしましたw

アメリカ海兵隊がM82A1を独自に改良したモデル「M82A3」
※TANカラーなのは塗装しているだけです

アメリカ陸軍「M82A1」採用名「M107A1」

アルミ合金製レシーバーへ変更し、負担の掛かる部分にはスチールやチタンを使用し軽量化したモデルです。
バレット「M95」「M99」
セミオート機構を廃止、ボルトアクション式にした事により軽量化と狙撃特化型になっています


軍での運用は若干しかみられないのでおまけ程度に紹介
映画「ハート・ロッカー」より M82の射撃シーン
ハート・ロッカーが面白いのは中盤までだと思う
「エアガン選び」
SNOW WOLF バレットM82
ロングバレル(通常サイズ)とCQBバレル(通常より短い)サイズの2種類の他にBKカラーとTANカラーあり
※SN82はエアガンにおける製品名です

736.7mmにも及ぶ大型ボディと重量はロマンたっぷりですが、ただでさえエアガン界ではハンデのあるスナイパーに対して苦行となるのは間違いないですかね?
エアコッキングも存在するみたいですが、大型ライフル(エアガン)の運用における単発使用は架空設定やロマンを求める方以外お勧めしません。
(大型ボルトアクションの性能が発揮されるのは、アウトレンジから射撃が出来る実銃のみです)
本体の大きさから持ち運びや、適したガンケースが限られるのも悩み所です。
SNOW WOLF バレットM99
M82と間違えて買わないように一応載せときます。

(ヒストリカルゲームのルールでOKならば使用しても良いと思いますよ)
今回はここまで
・次回「米軍FN ミニミについての考察」へ
・前回「米軍「M24 SWS」と「M40」についての考察」へ
1986年バレット・ファイアーアームズ社製造
7.62mm弾使用ライフルよりさらに遠距離の狙撃を目的として開発されたのが、12.7mm×99BMG(50口径)弾を使用するM82になります。
BMG=Browning Machine GUN (NATO標準重機関銃弾)

有効射程距離は一般的な7.62mmライフルで約800m
12.7mmの「M82」は約2000mにも及びます。
※何故大口径の方が弾の飛距離があるのかと言いますと、極端な例ですが「ピンポン玉とゴルフボールを投げると、どっちが飛ぶか?」って話です。
過去にも50口径のライフルは開発されてきましたが、ボルトアクション式が殆どでした。12.7mm弾の反動はとても大きく、反動に耐えれるブローバック機構を組み込むには銃を大きくするしかありませんでした(重量も重くなります)
そこでバレット・ファイアーアームズ社は従来の弾薬発砲時に発生する燃焼ガスの圧力を利用してピストンを後退させるガス圧作動方式ではなく、燃焼ガスが銃弾を前方に押し出すことで起こる反動(銃が後ろに押し返される反作用の力)を利用する反動利用式(ショートリコイル式)を採用しています。
(構造状の軽量化と反動の軽減に成功)

M82の本体重量は約12kgにも及びますが、従来の50口径ライフルに比べればかなり軽量な部類になります。
発砲後にバレル自体も後退する構造となっており、銃口から噴出すガスの力を左右後方に逃がせる大型マズルブレーキも装備

初期型はマズルブレーキの能力不足で強い反動を伴っていましたが、上記写真のような箱型のマズルブレーキに改良した結果、12ゲージのショットガンと同じ程までに反動が軽減されました。
50口径の威力と迫力から反動が大袈裟に見られがちですが、訓練をすれば女性でも射撃は容易です。

M82は個人で扱う銃器ではまず使用しない対物ライフル(アンチマテリアルライフル)の部類になります。

その主な使用目的は軽装甲車両やヘリコプターの破壊でしたが、現在配備されている装甲車両の強度が上がり対戦車ライフルとしての役割を果たせなくなってきた為、市街地での戦いが多くなった現在では遮蔽物を貫通し向こう側の敵を撃破する目的と、広い戦場における長距離狙撃を目的としたライフルに変わりました。
「M82の種類について」
「M82」(A1との名前が付かない初期ベース型です)
上記に述べました初期型マズルブレーキ使用の「M82A1」

箱型のマズルブレーキが取り付けられた中期型「M82A1」

湾岸戦争時に上部ロングマウントレールを装備した「M82A1」

対空兵器使用「M82A2」
1982年にM82A1を対空兵器として使用するために、ブルパップライフルとして改良をしたものですが、開発失敗の為すぐに生産中止

対空射撃時に大きく仰角が取れるようにトリガーより後ろへ作動機構が入るブルパップ式を採用、前後に装備された2つのグリップを握りながらレシーバー部分を肩に担ぐ形で構えます。

このネタ画像がフラッシュバックしましたw

アメリカ海兵隊がM82A1を独自に改良したモデル「M82A3」
※TANカラーなのは塗装しているだけです

アメリカ陸軍「M82A1」採用名「M107A1」

アルミ合金製レシーバーへ変更し、負担の掛かる部分にはスチールやチタンを使用し軽量化したモデルです。
バレット「M95」「M99」
セミオート機構を廃止、ボルトアクション式にした事により軽量化と狙撃特化型になっています


軍での運用は若干しかみられないのでおまけ程度に紹介
映画「ハート・ロッカー」より M82の射撃シーン
「エアガン選び」
SNOW WOLF バレットM82
ロングバレル(通常サイズ)とCQBバレル(通常より短い)サイズの2種類の他にBKカラーとTANカラーあり
※SN82はエアガンにおける製品名です

736.7mmにも及ぶ大型ボディと重量はロマンたっぷりですが、ただでさえエアガン界ではハンデのあるスナイパーに対して苦行となるのは間違いないですかね?
エアコッキングも存在するみたいですが、大型ライフル(エアガン)の運用における単発使用は架空設定やロマンを求める方以外お勧めしません。
(大型ボルトアクションの性能が発揮されるのは、アウトレンジから射撃が出来る実銃のみです)
本体の大きさから持ち運びや、適したガンケースが限られるのも悩み所です。
SNOW WOLF バレットM99
M82と間違えて買わないように一応載せときます。

(ヒストリカルゲームのルールでOKならば使用しても良いと思いますよ)
今回はここまで
・次回「米軍FN ミニミについての考察」へ
・前回「米軍「M24 SWS」と「M40」についての考察」へ