2014年10月14日
SWCC 「M2HB」についての考察
FNハースタル社が「ブローニングM2」を改良した「M2HB-QCB」
「M2HB」
・M2HB = M2 Heavy Barrel-Quick Change Barrel


基本構造や性能は今までの「M2」と変わりませんが、銃身交換が容易になっています
改良元である「M2 Browning」
日本では「ブローニングM2重機関銃」と呼ばれます

設計は「ジョン・モーゼス・ブローニング」で、製造は「ジェネラル・ダイナミクス」 「U.S.オードナンス」
口径が12.7mm(50口径)である事から「Caliber .50」(キャリバー50)や「.50 Cal」(フィフティーキャル)と呼ばれる事もあり、
「M2HB」では「M2HB 50BMG Belt-fed 50 Caliber Rifle」と表記されている事があります。
※(12.7mm =0.50インチ)
(余談)
現地の兵士達からの愛称もあります
・「マ・デュース」(Ma Deuce) = 「M2」を M=マ(ママ)、2=デュース(フランス語由来で数字の2、またはテニスの試合などの用語でジュースと同じ)と呼び換えたもの
※「マ・デュース」とは「メデューサ」とも表記されますが、日本的な発音(?)やニュアンス的な問題なのでどちらでもOKだと思います。
・「ビッグママ」(Big Mama) = 色々な意味で捉えることができるそうですが、「怖いお袋」や「偉大なる母」と言った意味合いですかね
アメリカ合衆国の銃器設計者でもある「ジョン・モーゼス・ブローニング」(John Moses Browning)
※名字のBrowningの発音は実際「ブラウニング」に近いそうですが、日本では「ブローニング」との発音で定着し表記されているそうです。

世界で初めて自動拳銃を発明した人でもあり、「ブローニング・アームズ」(Browning Arms)と言ったジョン・ブローニング氏が設立したアメリカ合衆国の銃器メーカーもあります。
「M2」がアメリカ軍に制式採用されたのは1933年ですが「M2」自体は第一次世界大戦の末期に開発された物です
※第一次世界大戦は1914年から1918年

1950年代に「M2」の後継機として「M85」機関銃が開発され車両搭載を目的とされ更新され始めました。
「M85」

しかし構造が複雑で信頼性が低く、M2重機関銃の後継とはならないままに生産中止となりました。
1990年代から再び後継用の機関銃開発が進められて「XM312」、「XM806」と最新型の機関銃開発が進みましたが2012年に開発中止。
「XM312」

「XM806」

「M2」が設計されてから約90年以上も経ちますが、基本構造や性能面で「M2」重機関銃を超えるものは現在においても現れていないそうです。

M2のストッピングパワーや信頼性は伝説的だとか・・
現在では最初で紹介したようにFNハースタル社が「M2」を改良し、銃身交換を容易にした「M2HB-QCB」を開発し、現存するM2重機関銃のQCB改修や生産の切り替えが進んでいます

SWCCにおいての「M2」運用目的はストッピングパワーも然る事ながら射程距離にあります
前回ご紹介させていただいた「M240B」より精度こそ劣りますがM240の最大射程:約3700mに比べ「M2」の最大射程は約6700mもあります。
この為射程距離が必要な海上での運用が多く「Mk5 SOC」などで特に使用されています。

「おまけスペック」
全長 1,645mm
重量 38.1kg(本体のみ)
485-635発/分(M2HB)
使用弾薬 12.7x99mm NATO弾(通常弾、焼夷弾、徹甲弾など)
射程 2,000m(有効射程)
6,770m(最大射程)
M2で空砲を使用する際に使用するアダプターもあります


これ付けないで撃っているシーンは実弾使用と思って良いと思いますw
「超余談」
「ホワイト・フェザー」の異名を持つ、アメリカ海兵隊の狙撃兵で狙撃の名手
カルロス・ノーマン・ハスコックII世(Carlos Norman Hathcock II)が50口径の長距離射程に目を付け、「M2」をスナイパーライフルとして運用した事でも有名です

後のアンチマテリアルライフル「バレットM82」開発のきっかけでもありますね
カルロス氏については下記にて少しご紹介しておりますので、宜しかったらどうぞ
↓
・「スナイパーについての考査へ」
今日はここまで
「M2HB」
・M2HB = M2 Heavy Barrel-Quick Change Barrel


基本構造や性能は今までの「M2」と変わりませんが、銃身交換が容易になっています
改良元である「M2 Browning」
日本では「ブローニングM2重機関銃」と呼ばれます

設計は「ジョン・モーゼス・ブローニング」で、製造は「ジェネラル・ダイナミクス」 「U.S.オードナンス」
口径が12.7mm(50口径)である事から「Caliber .50」(キャリバー50)や「.50 Cal」(フィフティーキャル)と呼ばれる事もあり、
「M2HB」では「M2HB 50BMG Belt-fed 50 Caliber Rifle」と表記されている事があります。
※(12.7mm =0.50インチ)
(余談)
現地の兵士達からの愛称もあります
・「マ・デュース」(Ma Deuce) = 「M2」を M=マ(ママ)、2=デュース(フランス語由来で数字の2、またはテニスの試合などの用語でジュースと同じ)と呼び換えたもの
※「マ・デュース」とは「メデューサ」とも表記されますが、日本的な発音(?)やニュアンス的な問題なのでどちらでもOKだと思います。
・「ビッグママ」(Big Mama) = 色々な意味で捉えることができるそうですが、「怖いお袋」や「偉大なる母」と言った意味合いですかね
アメリカ合衆国の銃器設計者でもある「ジョン・モーゼス・ブローニング」(John Moses Browning)
※名字のBrowningの発音は実際「ブラウニング」に近いそうですが、日本では「ブローニング」との発音で定着し表記されているそうです。

世界で初めて自動拳銃を発明した人でもあり、「ブローニング・アームズ」(Browning Arms)と言ったジョン・ブローニング氏が設立したアメリカ合衆国の銃器メーカーもあります。
「M2」がアメリカ軍に制式採用されたのは1933年ですが「M2」自体は第一次世界大戦の末期に開発された物です
※第一次世界大戦は1914年から1918年

1950年代に「M2」の後継機として「M85」機関銃が開発され車両搭載を目的とされ更新され始めました。
「M85」

しかし構造が複雑で信頼性が低く、M2重機関銃の後継とはならないままに生産中止となりました。
1990年代から再び後継用の機関銃開発が進められて「XM312」、「XM806」と最新型の機関銃開発が進みましたが2012年に開発中止。
「XM312」

「XM806」

「M2」が設計されてから約90年以上も経ちますが、基本構造や性能面で「M2」重機関銃を超えるものは現在においても現れていないそうです。

M2のストッピングパワーや信頼性は伝説的だとか・・
現在では最初で紹介したようにFNハースタル社が「M2」を改良し、銃身交換を容易にした「M2HB-QCB」を開発し、現存するM2重機関銃のQCB改修や生産の切り替えが進んでいます

SWCCにおいての「M2」運用目的はストッピングパワーも然る事ながら射程距離にあります
前回ご紹介させていただいた「M240B」より精度こそ劣りますがM240の最大射程:約3700mに比べ「M2」の最大射程は約6700mもあります。
この為射程距離が必要な海上での運用が多く「Mk5 SOC」などで特に使用されています。

「おまけスペック」
全長 1,645mm
重量 38.1kg(本体のみ)
485-635発/分(M2HB)
使用弾薬 12.7x99mm NATO弾(通常弾、焼夷弾、徹甲弾など)
射程 2,000m(有効射程)
6,770m(最大射程)
M2で空砲を使用する際に使用するアダプターもあります


これ付けないで撃っているシーンは実弾使用と思って良いと思いますw
「超余談」
「ホワイト・フェザー」の異名を持つ、アメリカ海兵隊の狙撃兵で狙撃の名手
カルロス・ノーマン・ハスコックII世(Carlos Norman Hathcock II)が50口径の長距離射程に目を付け、「M2」をスナイパーライフルとして運用した事でも有名です

後のアンチマテリアルライフル「バレットM82」開発のきっかけでもありますね
カルロス氏については下記にて少しご紹介しておりますので、宜しかったらどうぞ
↓
・「スナイパーについての考査へ」
今日はここまで
Posted by ロマン at 22:35
│■海軍特殊舟艇チーム 「SWCC」│銃器