2014年06月18日
BDUについての考察
「BDU」とはBattle Dress Uniformの略で「戦闘服」と言う意味です
軍服はCombat Dress

19世紀までの戦争は銃があった物の単発で弾が少数だった為、接近戦が殆どで混戦中に味方の識別をするために派手な色の軍服が主流でした。

その後銃の性能が向上して戦争が遠距離の戦いになり始めると、明るい色の軍服は目立ちやすくただの的でした。
その為19世紀の後半からは目立たない自然色の戦闘服が考えられましたが、騎士道の美意識きで「胸甲」「兜」「金色のモール」で飾てられた派手で美しい軍服を好み、軍上層部は「泥や枯れた草の色をした軍服など軍人として名誉を捨てるものだ」として猛反発しました。

そのため地味な色の軍服が普及したのは19世紀から20世紀初頭にかけて様々な戦場で、目立つ派手な軍服の兵士が多く戦死した事による現実を見せられてからのことでした。
第2次世界大戦頃までは主にカーキ色(土色)の戦闘服が使用され1902年には英軍全体で使用されるようになりました。


その後さらに戦闘服の色による擬態化が進み、複数の色と模様をプリントした生地で作られたのが「迷彩服」になります。
(写真はドイツ軍迷彩服)

1929年にはイタリア軍が迷彩色のテントを採用、同じくドイツ軍でも迷彩の研究が進められ1930年代には迷彩服が採用されました。
アメリカ軍は少し遅い1940年迷彩服を開発、一部だけに採用された限定的な使用でカラーパターンが決まらず試作と研究が終わらないそいうです。
(土地により色合いが違い、様々な模様パターンでも一定の視覚効果を得る事ができる為、固定的な決定が出来ない為です)

ジャングルでの使用と言ったら「ウッドランド」と印象が強い迷彩の為か、稀にベトナム戦争=ウッドランド迷彩とイメージしそうですが
ベトナム戦争では「ウッドランド」ではなく「ERDL Pattern」(グリーンリーフ)が使用されていました。
ベトナム戦争は1960年~1975年まで、ウッドランドは1981年からです
・ERDL = ngineer Research and Development Laboratory (陸軍技術者調査開発研究所)
アメリカ軍の代表的な迷彩「ウッドランド」の登場は1981年で、この迷彩パターンが世界中の軍のBDU基礎となりました。
(余談)
ウッドランドBDUの正式名称はM81 BDUです

その後もBDUは改良され
・HWBDU = Hot Weather Battle Dress Uniform (熱帯気候バージョン)
・EHWBDU = Enhanced Hot Weather Battle Dress Uniform (1996年に強度が増した熱帯気候バージョン)
1981年砂漠での使用を想定した6色のパターン迷彩「6C」DBDU
・6C = 6 Color Desert
・DBDU = Desert Battle Dress Uniform

その後100%コットンファブリックを使用した「EDBDU」へ改良
・ EDBDU = Experimental Desert Battle Dress Uniform
そして1990年に「6C」の改良型である「3C」DCU
・DCU = Desert Camouflage Uniform

こちらも100%コットンファブリック使用の「HWDCU」バージョンがあります
・HWDCU = Hot Weather Desert Camouflage Uniform
現在では軍の殆どが戦闘服の生地に、森林や砂漠などの土地に合わせた目立たない色を使用しています
(冬・夏の季節に応じた迷彩服もあります)


ヘルメットにも同じ迷彩を施した「迷彩カバー」を被せます

今日はここまで
次回分岐有り
・「アメリカ陸・空軍迷彩服についての考察」へ
・「海兵隊MARPATについての考察」へ
・前回「軍やサバゲーにおけるヘルメット使用の考察」へ


軍服はCombat Dress

19世紀までの戦争は銃があった物の単発で弾が少数だった為、接近戦が殆どで混戦中に味方の識別をするために派手な色の軍服が主流でした。

その後銃の性能が向上して戦争が遠距離の戦いになり始めると、明るい色の軍服は目立ちやすくただの的でした。
その為19世紀の後半からは目立たない自然色の戦闘服が考えられましたが、騎士道の美意識きで「胸甲」「兜」「金色のモール」で飾てられた派手で美しい軍服を好み、軍上層部は「泥や枯れた草の色をした軍服など軍人として名誉を捨てるものだ」として猛反発しました。

そのため地味な色の軍服が普及したのは19世紀から20世紀初頭にかけて様々な戦場で、目立つ派手な軍服の兵士が多く戦死した事による現実を見せられてからのことでした。
第2次世界大戦頃までは主にカーキ色(土色)の戦闘服が使用され1902年には英軍全体で使用されるようになりました。


その後さらに戦闘服の色による擬態化が進み、複数の色と模様をプリントした生地で作られたのが「迷彩服」になります。
(写真はドイツ軍迷彩服)

1929年にはイタリア軍が迷彩色のテントを採用、同じくドイツ軍でも迷彩の研究が進められ1930年代には迷彩服が採用されました。
アメリカ軍は少し遅い1940年迷彩服を開発、一部だけに採用された限定的な使用でカラーパターンが決まらず試作と研究が終わらないそいうです。
(土地により色合いが違い、様々な模様パターンでも一定の視覚効果を得る事ができる為、固定的な決定が出来ない為です)

ジャングルでの使用と言ったら「ウッドランド」と印象が強い迷彩の為か、稀にベトナム戦争=ウッドランド迷彩とイメージしそうですが
ベトナム戦争では「ウッドランド」ではなく「ERDL Pattern」(グリーンリーフ)が使用されていました。
ベトナム戦争は1960年~1975年まで、ウッドランドは1981年からです
・ERDL = ngineer Research and Development Laboratory (陸軍技術者調査開発研究所)
アメリカ軍の代表的な迷彩「ウッドランド」の登場は1981年で、この迷彩パターンが世界中の軍のBDU基礎となりました。
(余談)
ウッドランドBDUの正式名称はM81 BDUです

その後もBDUは改良され
・HWBDU = Hot Weather Battle Dress Uniform (熱帯気候バージョン)
・EHWBDU = Enhanced Hot Weather Battle Dress Uniform (1996年に強度が増した熱帯気候バージョン)
1981年砂漠での使用を想定した6色のパターン迷彩「6C」DBDU
・6C = 6 Color Desert
・DBDU = Desert Battle Dress Uniform

その後100%コットンファブリックを使用した「EDBDU」へ改良
・ EDBDU = Experimental Desert Battle Dress Uniform
そして1990年に「6C」の改良型である「3C」DCU
・DCU = Desert Camouflage Uniform

こちらも100%コットンファブリック使用の「HWDCU」バージョンがあります
・HWDCU = Hot Weather Desert Camouflage Uniform
現在では軍の殆どが戦闘服の生地に、森林や砂漠などの土地に合わせた目立たない色を使用しています
(冬・夏の季節に応じた迷彩服もあります)


ヘルメットにも同じ迷彩を施した「迷彩カバー」を被せます

今日はここまで
次回分岐有り
・「アメリカ陸・空軍迷彩服についての考察」へ
・「海兵隊MARPATについての考察」へ
・前回「軍やサバゲーにおけるヘルメット使用の考察」へ


Posted by ロマン at 00:42
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